緑雨さんのコメント: 投票数順
勝手にふるえてろ(2017/日) | 日本映画では意外に無かったこじらせ女子の一代記。『レディ・バード』日本版という感じを受けたが、ファンタジックな表現やマニア趣味は『アメリ』っぽくもある。 [review] | [投票(1)] | |
道(1954/伊) | やはりジュリエッタ・マッシーナの映画。感情は絶え間なく激しく上下するが、自身の存在価値を確かめることに常に執心し、それが認められるや舞い上がる。いじらしくも切ない。サーカス団との邂逅や海を見たときの興奮なども印象深い。 [review] | [投票(1)] | |
ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場(1986/米) | 苛烈な実戦の場が限られた「ベトナム後」の時代にミリタリーものを描くことの難しさはあったと思うが、ダラけた集団に異質なリーダーが飛び込むことで化学反応を起こしていくという王道ストーリーをなぞることでうまく娯楽作に転換している。異常に強く、運が良く、女に支えられるというイーストウッドならではの人たらしヒーロー像はここでも健在。 | [投票(1)] | |
早春(1956/日) | デジタル修復版にて再鑑賞。記憶に残っていたよりも暗い印象。表面的には仲よさそうにしながら、嫉妬だったりエゴだったり、人間のちょっと嫌な側面を底意地悪く描いている感じ。 [review] | [投票(1)] | |
ハクソー・リッジ(2016/豪=米) | 沖縄白兵戦シーンの凄まじさ、生々しさ。人間同士が殺し合い、一瞬で生命機能は喪われ、身体が肉の塊へと成り代わっていく残酷さ、生々しさ。 [review] | [投票(1)] | |
ミッドナイト・ラン(1988/米) | 突出して優れたシーンのある名作とは言えなくとも、ずっと映画史の片隅に置いておきたいような愛すべき佳作。バディムービーとしてのキャラクタ設定の妙味と構成の良さが光る。 [review] | [投票(1)] | |
ボヘミアン・ラプソディ(2018/英=米) | 2時間超の尺で決して短い映画ではないのだが、もっと長くてもいいのでさらに描き込んで欲しい、観ていたいと思わされるものがある。 [review] | [投票(1)] | |
バルタザール どこへ行く(1964/仏=スウェーデン) | 突き離した視点でロバの一生の断片を重ねることで、胸糞悪い人間という生き物の罪深さが浮かび上がるという語り口の画期性。 [review] | [投票(1)] | |
マイノリティ・リポート(2002/米) | 冷静に考えると結構理屈っぽい話なのだが、勢いを削ぐことなく、かといってご都合主義があからさまにならない程度に仕上げているあたり、巧さを感じる。 [review] | [投票(1)] | |
機動戦士ガンダム II 哀・戦士編(1981/日) | 「カイさん、僕はあなたの全部が好きというわけではありません、でも、今日まで一緒にやってきた仲間じゃないですか」 [review] | [投票(1)] | |
ケープ・フィアー(1991/米) | ニック・ノルティはいけ好かない野郎。ジェシカ・ラングとジュリエット・ルイスもさすがに気の毒だとは思いつつ、どこか気に障るキャラに仕立て上げられている。 [review] | [投票(1)] | |
ゴースト ニューヨークの幻(1990/米) | B級エンタメと言ってしまえばそれまでだが、勧善懲悪の作劇のキモをしっかり押さえているので観る者を惹きつける力がある。 [review] | [投票(1)] | |
別離(2011/イラン) | 伏線があまりにさりげなさ過ぎて、気を抜いて観ていると見逃してしまいそうなほど繊細なサスペンス・ミステリである一方、脚本もディレクションも観客に媚びない厳しく重厚なドラマ性を併せ持つ。 [review] | [投票(1)] | |
ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014/米) | もう少し身につまされるような痛切さを期待したのだが。主人公夫妻がアダム・ドライヴァーに惹かれていく過程があまり腹に落ちなくて、だから後半の展開も冷めた目で眺めることになってしまった。 [review] | [投票(1)] | |
CUBE(1997/カナダ) | 十数年ぶり再鑑賞。やはりアイデアが素晴らしい。水平方向だけでなく、垂直方向(上下)への移動があり得る設定としたことで、空間の無限性と「同じところに戻るかもしれない」という無常感を強める効果を生むとともに、落ちる・よじ上る・ぶら下がるというアクションを可能にした。 [review] | [投票(1)] | |
レインマン(1988/米) | ’80年代らしい甘っちょろいお話と言ってしまえばそれまでなのだが、ロード・ムービーとして、バディ・ムービーとして、あるいは「聖なる愚者」ものとして、作劇の要点をきちんと押さえているので後味が好い。 [review] | [投票(1)] | |
グラディエーター(2000/米) | コロセアムでの剣闘の再現としては素晴らしいが、古代ローマのわりには少々小綺麗に整いすぎてて、これが中世或いは19世紀くらいのお話と言われても通用してしまいそう。 [review] | [投票(1)] | |
スタア誕生(1954/米) | 正直、ジュディ・ガーランドは美人だとは思わないのだけれど、この映画の中でジェームズ・メイソンを見つめる表情は本当に美しく見える。 [review] | [投票(1)] | |
キャスト・アウェイ(2000/米) | 突然の飛行機事故、或いはゴムボートでの最初の脱出、気圧や水圧、大波の暴力的な力に翻弄される人間の無力さを思い知らされるシーンが秀逸。飛行機の同僚クルーが頭を打ち付けて流血したり、ハンクスが岩に太腿を打ちつけられたり、痛みの演出も生々しい。 [review] | [投票(1)] | |
甘き人生(2016/伊) | 母への思慕とトラウマを刻む、幼少期のシーンの畳み込みが凄烈。二人でバスで出かけ、なぜか終点でも降りようとしない母。その不穏さと不安感は、その後の展開の布石としても効いている。 [review] | [投票(1)] |