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[コメント] 機動戦士ガンダム II 哀・戦士編(1981/日)

「カイさん、僕はあなたの全部が好きというわけではありません、でも、今日まで一緒にやってきた仲間じゃないですか」
緑雨

テレビシリーズの中間部を切り取っているから当然だが、物語の途中で始まって途中で終わっている。だからこそロードムービー感が強い。偶然ホワイトベースで一緒に戦うことになった面々が、数々の苦難と確執を乗り越え少しずつ仲間意識を持つようになっていきながら、戦争ならではの悲しい別離を経験していく。「哀・戦士」とのサブタイトルは作品の本質をよく言い当てている。

ランバ・ラル&ハモンとの偶然の出会いと決戦、リュウやマチルダの戦死、ジャブローでのカツ・レツ・キッカの活躍、シャアとセイラの再々会など印象的なエピソードが多いパート(黒い三連星との戦いがだいぶカットされていて脅威が伝わってこないのがちょっと残念)だが、その中でカイとミハルのエピソードにかなりの尺を割いていることに製作サイドの意思を感じる。

冒頭コメントのセリフは、カイが艦を出て行く時にアムロがかけた言葉(15歳とは思えない!)だが、これに対してカイは「そういう言い方好きだぜ、アムロ」と応える。文字にしてしまうと伝わらないが、この言い方が好きだぜ、カイ。

(評価:★4)

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