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リーダーさんのコメント: 更新順

★4硝子のジョニー・野獣のように見えて(1962/日)この映画の芦川いづみさんには、もはや後光が差してる。役が役だけに、最初は力が入りすぎに見えた演技にもいつしか取り込まれ、ただただ圧倒されるばかり。彼女が白痴なら世の中の女は全部白痴です。[投票(2)]
★4悦楽共犯者(1996/英=スイス=チェコ)この映画を観た人は、趣味とは何なのかについて考え直さなければならない。履歴書の趣味欄を埋めるための「映画鑑賞」なんてものの数に入らないのだ。 [review][投票(1)]
★3幕間(1924/仏)ひとつひとつのイメージがポップで、「使える」映像がいっぱい。コーネリアスとかがライブで使ってそう。サティの音楽にも『鬼火』とは違った魅力があるし、今あるビデオクリップの先駆け的作品といえるかも。[投票]
★4警察日記(1955/日)これだけ濃密な時間が味わえる映画もそう無いのでは。2時間の中できちんとした時間の流れを感じさせてくれる。 [review][投票]
★5みな殺しの霊歌(1968/日)さすがに犯罪自体の猟奇性は薄れてるだろうし、動機に不明瞭な点も多いが、それら全てを「なんでもないよ。名前も知らなかったんだ」という台詞だけで納得させてしまう圧倒的な演出力。乾いたユーモアもある。 [review][投票(3)]
★3少年(1969/日)巨人の帽子が黄色いってとこがミソ。[投票]
★4Z(1969/仏=アルジェリア)この映画における、政治とコメディの主従関係を入れ替えるとゴダールの『ウィークエンド』になり、腹違いの兄弟のような作品。「笑わない判事」トランティニャンの笑いを噛み殺したような演技が最高に笑える。 [review][投票(1)]
★2非・バランス(2001/日)まっすぐさに好感は持てたけど、いくらなんでもイマドキの中学生はこんなおとぎ話には騙されないと思う。「私は友達だと思ってたのに!」なんて聞きたくなかった。 全然クールじゃない。[投票]
★2あの頃ペニー・レインと(2000/米)主人公に内なる才気みたいなものが全く感じられない。甘ったるいノスタルジーとマニアックな選曲は「自称ロックファン」の虚栄心をくすぐるのかもしれないが、その手には乗らない。音楽をダシにした自慢話にはウンザリ。[投票(1)]
★3スパイナルタップ(1984/米)架空のバンドを追ったいんちきドキュメンタリー、監督は『スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナー。この企画ならもっと面白いものができたはずなのに。特定のモデルがいないので誰にでも当てはめられる分、パロディとしての焦点がぼやけてしまった。[投票]
★3あした晴れるか(1960/日)なぜか後半東野栄治郎主演のB級やくざ映画になってしまうのが残念。裕次郎&芦川の、常軌を逸したスピードによる台詞の応酬は楽しい。[投票]
★5家族の肖像(1974/仏=伊)物腰の柔らかい美人はいるが、美そのものは多分に図々しいものである。人の心に土足で入り込んできて、散らかしたまま出て行くものである。それは額に入れて愛でるものなんかではない。映画史上もっとも美しい闖入者たち(たぶん)に乾杯。[投票(5)]
★4彌次喜多道中記(1938/日)テンションは『鴛鴦歌合戦』より落ちるけど、その分じっくり堪能させてくれる。半年どころか、もう何十年も前から一緒だったかのような二人。名前が変わっても何一つ変わらない男同士の友情に目頭が熱くなった。[投票]
★2アルファヴィル(1965/仏=伊)要はSFという設定に託してパリを語っている映画だと思うので、未来都市がパリの街並みにしか見えないってのは全然問題なし。問題は、それが大して面白くないってこと。[投票(1)]
★4牛乳屋フランキー(1956/日)狂った果実』より断然これ!ハイセンス、ハイテンポ、おいしく飲めて背も伸びる、まさに牛乳みたいな映画。[投票]
★4太陽がいっぱい(1960/仏=伊)彼は一度だって、彼女の気持ちが自分に向けられたと思ったのだろうか?それはトムの存在というよりはむしろ、フィリップの不在に向けられているのではないか。 [review][投票(2)]
★4突然炎のごとく(1962/仏)この映画におけるジャンヌ・モローほど、女性の持っている本質的な不可解さを体現している存在はない。[投票(1)]
★3或る夜の出来事(1934/米)評価高すぎないかなあ?コルベールが浅丘ルリ子に見えたからってわけじゃないけど、日活の裕次郎映画にもこの位のレベルのものは沢山あったと思う。ギャグだってお世辞にも今見て笑えるってもんじゃないし。[投票]
★3素晴らしき哉、人生!(1946/米)アメリカの演歌。浪花節に素直に涙しつつも、果たして自分は他人の人生に影響を与えるほどのことをしてきただろうかと省みるに、無責任に喜んでばかりもいられず、心が洗われるというよりはむしろ死にたくなった。[投票(3)]
★4チャパクア(1966/米)LSDを食ったタルコフスキーのような、飛躍するイメージの波と精神性の高い音楽は特筆に価するのでは。また、この手のジャンルには概して楽天的なラリパッパ映画が多いが、これは観ていて冷や汗をかくような切迫感を伴う。[投票]