[コメント] イージー・ライダー(1969/米)
ただ軽い気持ちでバイクを駆り、大麻を吸い、酒を呑み、女を抱く。それが「自由」の象徴なら、およそこれほどしょぼくれた象徴はない。だが、そんな「自由」な二人はあっけなく排斥される。つまる所、それほどにこの時代のアメリカは「不自由の王国」だったことが理解できる。
しかし、この映画は煎じ詰めたところ、この時代のアメリカの病巣を切り取ってみせただけのものに過ぎなかった。今改めてこれを観ることに、さして積極的な理由を見出せるとは自分は思わない。
ジャック・ニコルソンは、この頃から「変なオジさん」ならぬ「変なオニイちゃん」だった。それを再認識できる意味では面白い映画でもあったかとも思う。
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