[コメント] ロッキー(1976/米)
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15年ぶりくらいの再見。
スターズ・アンド・ストライプスって言うのは、もちろん合衆国国旗のこと。これは、なんてったって”アメリカンドリーム”映画。もちろん、ロッキーにオーバーラップするスタローン自身の”アメリカンドリーム”を体現させた作品だ。
だけど、”アメリカンドリーム”が「運で掴めたモノ」って時は、この言葉が嫌いになる。加えて言うなら「ハングリー精神」って言葉も嫌い。要は追い込まれなければやらないって意味に取れるから。
アメリカ移民最初の地・独立宣言が採択された地・初の首都としてアメリカの歴史を語るうえで欠かせない街=フィラデルフィアが舞台。
誰しも予想したのは、アポロの圧勝。いかにも自分が”アメリカンドリーム”と主張するアポロ。だがロッキーは黒人だけじゃなく、イタリア人の血を引く自分でもアメリカンドリームを掴めるとチャンピオンに挑む。イギリスのクェーカー教徒が最初に定着したこの地で。
こう言ったダブルを越えたトリプルミーニングな脚本がフロックでは無い出来映えだし、ベタでもないと感じた。実力の伴った”アメリカンドリーム”に対しては否定しようが無い。
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トレーナーのミッキーは、ロッキーからロッカーを取り上げる。その後タイトルマッチが決まり、手のひら返したように近づく彼を罵倒するロッキー。結果、寂しそうに背を向け去るとっても小さくなったミッキーの肩を抱いてあげる。この繊細で優しさに溢れたシーンが一番好きです。
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