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[コメント] メランコリア(2011/デンマーク=スウェーデン=仏=独)
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★5マックス・エルンストの画集を見るような、耽美的に静かな崩壊の物語。当然ながら万人受するわけもなく、試写会でどんな反応だったのか想像するとなんだか怖い。この映画に関してはキルティン・ダンストの虚ろな表情がすごく活きていると思う。 (サイモン64)[投票]
★5キルスティン・ダンストは、ここで初めて、「彼女でなければならない」と納得させるだけの姿をフィルムに定着した。 [review] (ぐるぐる)[投票(1)]
★2琥珀色の灯りのもと、広漠たるゴルフ場に漂う終末感。天から降るものが告げる世界崩壊と、天に呼応する魂のような青い電流。世界を侵すメランコリアの青い光を浴びて(花嫁衣裳の「白」から青へ)、終焉の美と一つになるキルスティン・ダンスト。 [review] (煽尼采)[投票(2)]
★4見ていて「伝説巨神イデオン」を思い出しました。 [review] (TM(H19.1加入))[投票]
★5相変わらず視聴者を精神的に追い詰めるトリアー。しかし、オープニングからタイトルまでの流れや、映画的なロマンがギリギリのラインで精神を安定させる。神業。92/100 (たろ)[投票(1)]
★5アンドレイ・タルコフスキースタンリー・キューブリックルキノ・ヴィスコンティテレンス・マリック、そして好調時のマイケル・チミノ。あ、それからルイス・ブニュエルも。(2012/08/28) [review] (chokobo)[投票(1)]
★4このキルスティン・ダンストの美しさはどうだ。虚ろな表情もたまらん。就中、第二部における飾り気を欠いた髪型と衣裳の彼女こそマイ・ベスト・ダンストと認定したい。これまでダンストを醜女であるかのごとく罵ってきた輩どもから前言撤回の念書を取るべく、私はこの一作を引っ提げて諸国を行脚しよう。 [review] (3819695)[投票(4)]
★41部は悪意と諧謔が混在するブニュエル由来アルトマン経由のパーティ映画として圧倒的な密度だが、その多様な悲喜交々が放棄され鬱病人間こそが終末に対峙し得るという2部のテーゼは余りに単線で唐突。トリアーの断定癖が今回は空疎に見える。 (けにろん)[投票(4)]
★4メランコリアのほうが『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』。 [review] (モロッコ)[投票(1)]
★4世界三大珍味監督の一人、絶望好きのラース・フォン・トリアーが描く「揺らぎから絶対」。人にはオススメできないが、俺はめっちゃ楽しかった。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(5)]
★4ジャスティン(キルスティン・ダンスト)によって具現化されたトリアーの消滅願望は、有無を言わさぬ傲慢さで宴の参加者(世俗)を退け、禍々しいまでに圧倒的な手段で完全消滅を目指す。耽美主義極まる自己美化に呆れつつも「悩める作家」の身勝手さに感服する。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
★4なんと狂おしい情念に満ちた映画か。トリアーは自らの思い描く世界を完膚なきまでに具現化してみせた。描かれていることへの好悪は別として、この完成度は認めざるをえない。ワーグナートリスタンとイゾルデ』前奏曲の執拗な反復は次第にトリアー版『ヴェニスに死す』とも呼べる圧倒的陶酔、ロマンティシズムへと至る。 [review] (赤い戦車)[投票(2)]
★5なんと醜悪にして美麗なフィルムの残影か。精神に軋みを生じ、すくってもすくっても浮かび上がる人間の醜さが、『トリスタンとイゾルデ』のメロディに乗って周囲の世界をも呑み込んでゆく。醜さとは人間の弱さであり、それが他者に向け牙を剥いたとき最も恐ろしい存在へと昇華する。冒頭のスチルのようなコラージュ・アニメを味わうだけでも映画的感興を充分に呼び覚まされるし、ラストには鳥肌が全身を走り抜けた。 [review] (水那岐)[投票(4)]
★4前作『アンチクライスト』の過激な遠吠えに閉口した僕ですが、やはり気になるトリアーの新作を恐々見てしまいました。いやあ、さすが大人。持ち直してる。特に前半の「ジャスティン」は一編のドラマとしても秀逸。 [review] (セント)[投票(5)]