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[コメント] 愛、アムール(2012/仏=独=オーストリア)
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★4開かれたものと、閉じられたものの話。「窓」や「ドア」の使い方によく表れている。ほとんどは閉じられている。だからこその「愛」なんだけれども……実はとても個人的、閉鎖的なのが「愛」なのだ。誰にでも分かる「愛」なんて嘘だ。 [review] (ツベルクリン)[投票(8)]
★3エマニュエル・リヴァがまだ健在だった時系列上の第一シークェンス、およびジャン=ルイ・トランティニャンが見た夢のシーンを除いて、カメラの可動域は老夫妻の住居内に厳密に限られている。妻の手術も夫が参列した葬儀もカメラは無視する。撮影の基準は「出来事」でも「人物」でもなく「空間」である。 [review] (3819695)[投票(3)]
★5突然『惑星ソラリス』を思い出した理由を考えてた。 愛は、二人が奇跡的に見ている同じ夢かもしれない。 窓から鳩が、ドアから子どもが入って来ても、夢の方が真実。 (minoru)[投票(3)]
★4静かだけれど濃密な時間を堪能できる映画らしい映画。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(3)]
★4捻りも無い老老介護映画とも思えるのだが、それでも、感情を抑制し事の進行を淡々と凝視する精緻さには引き込まれる。鳩とトランティニャンの引き芝居の長廻しこそハネケの真骨頂。過酷な帰結のあとの黄泉への誘いの陶然。随分優しくなったもんだ。 (けにろん)[投票(2)]
★4ハネケにしてはえらくオーソドックスで毒がないなあと言うのがまず僕が感じた印象。また映画ファンとしてもあのトランティニャンとエマニュエル・リヴァ が映像に並ぶだけであらゆる想いが湧いてくる。 [review] (セント)[投票(2)]
★3面白かった。スリリングだった。ハネケの演出の緊密さ厳格さもあって、一瞬も弛緩しない強度の緊張を持って見た。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
★4細部に悲酸が宿るほど経済問題のない介護物の浮遊感は否めなくなるが、そのフワフワを逆手にとって、トランティニャンは気品を隠せない自身の西村晃声に導かれ運命の虐待から卓越していく。その際、イザベル・ユペールのテンパりが対比として効いてくる。 (disjunctive)[投票(1)]
★3二人が重ねた年輪の分だけ、その愛情と誇りが重く沈殿しているかのような空間密度の濃さ。本来、賞賛されるべき「愛」と「誇り」が導き出す抜き差しならない状況。ハネケの語り口に隙がなく、見る者の感情の逃げ場を塞いでしまうだけに、ちょっときつい映画だ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
★4老人版ベティ・ブルー。激しさのかわりに耄碌を。白猫のかわりに鳩を。3.5点。←という感想を鑑賞当日に書いたんだど、・・・この映画、次の日から始まります。日常生活でふとフラッシュバックする、この映画の場面の数々。鮮やかでおそろしい程です。なので点数上げにきました。 (worianne)[投票(1)]
★4窒息しそうなほどの閉塞感なのに、温かみがある。ハトと描写と役者が好きでした。 (あちこ)[投票]
★3無害なハネケ。かといって老境の彼が「白い絵」を描いたわけでもなかった。(ジョン・ヒューストンにおける『ザ・デッド「ダブリン市民」より』のような)。 [review] (rikutakumi)[投票]
★1まったく、ダメでした。もしこれを、家でDVDで見ていたとしたら・・・ 恐ろしいです。 (ぱちーの)[投票]
★4おそらくありふれた話だと思う。しかしディテールを描くタッチが胸の奥がしんとさせる。 (モロッコ)[投票]