jollyjokerさんのコメント: 点数順
ノマドランド(2020/米) | ファーン(ノマド)の暮らし方は季節労働で車で移動しながらというものだけれど、それは人々の人生そのものなのかもしれない。決して多くないセリフがしみじみと心に響き、俳優たちの無言の演技と目線が胸に迫る。 [review] | [投票(6)] | |
駅馬車(1939/米) | ダラスの目に光る涙、暗闇に浮かぶ人影。馬車による移動だけでなく、要所要所での乗客やバックそれぞれの存在感が際立ち、どんどん盛り上がって面白くなってくる! [review] | [投票(4)] | |
海よりもまだ深く(2016/日) | 昭和チックな暮らしを送る母は何かを諦めてきた。昭和の男と暮らしてきた元妻はその男を諦めざるを得なかった。男は過去にひきずられ、何も諦めきれないできた。三人を軸に、それぞれの哀しみや密かな葛藤を、うまいセリフと「小道具」で魅せる今回の是枝裕和作には「参りました」と言わざるを得ない。 [review] | [投票(4)] | |
対峙(2021/米) | デリケートな問題に徐々にたどりつくまでの探り合いの会話は練り上げられた脚本と俳優陣の秀演だ。 [review] | [投票(3)] | |
ペイルライダー(1985/米) | シビレた!よそ者がひょっこり現れて地元民を救うというストーリーは『荒野のストレンジャー』と比較しないわけにはいかないだろう。なにしろ芦毛(あしげ)の馬が同じなのだ。 [review] | [投票(3)] | |
アパッチ砦(1948/米) | さりげなく出てくるドリフ的ギャグが清涼剤となってふくれっ面フォンダをしばし忘れさせる変な効果がよろしい。何より西部劇の醍醐味、馬・馬・馬! [review] | [投票(3)] | |
わたしの叔父さん(2019/デンマーク) | 最小限のセリフと日々のルーティンで、閉そく感のあるクリスの気持ちを代弁していくストーリー展開。将来の夢と自分の責任を全うしたいという気持ちが痛いほど伝わってくる。 [review] | [投票(3)] | |
家族を想うとき(2019/英=仏=ベルギー) | 正直でまじめであることはもはや生きにくい象徴である。どんなに見過ごされようと、振り向いてももらえず、システムに乗れなければ「再配達」さえされないのだ。 [review] | [投票(3)] | |
マリッジ・ストーリー(2019/米) | チャーリーには基本的に不満はなく、ニコールが自分らしく生きたいという「女性のための離婚」のススメのようにも見えるが、お互いがため込んでいた思いをぶちまけるシーンが身につまされる。やや鼻についたオシャレ感があったノア・ボームバックが今作で実力炸裂した。 [review] | [投票(3)] | |
ニーチェの馬(2011/ハンガリー=仏=スイス=独) | 生きることが、希望や野心でなく、ただ、生命を維持するだけのことである寂しさ。素手でほおばる食事は、馬の飼い葉と同じである。取り残された馬と父娘はもはや同じ運命なのである。風の音と執拗に繰り返されるBGMが狂気を駆り立てる。 [review] | [投票(3)] | |
映画ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム(2015/英=仏) | 通常5分の一話完結ものがどうなるかと思いきや、あるあるキャラ総出の、うれし、たのしい、なつかし、ほろりのハイセンスな娯楽映画!もう大好き! [review] | [投票(3)] | |
コット、はじまりの夏(2022/アイルランド) | 与えるだけ・受け取るだけでない相互の愛情がここにはあった。 [review] | [投票(2)] | |
秘密の森の、その向こう(2021/仏) | ネリーが体験した数日間は、ネリーが母マリオンへの不信感を払しょくし、母親の悲しさや内面を理解するのに必要なおばあちゃんの家の後片付けだったのだ。 [review] | [投票(2)] | |
サムライ(1967/仏) | ただの「クールで寡黙な殺し屋」では言い表せないキャラクター造詣の見事さ。グレーとペイルブルーの部屋で、小鳥が傍らにいる無言の約10分間。この10分の間の所作と部屋のしつらえでこの男の孤独と精神的緊張を強烈に印象付ける演出の上手さ。 [review] | [投票(2)] | |
桃色の店(1940/米) | なんてほのぼのと優しい映画なのだろう!長身の、そして実直を絵にかいたようなジェームズ・スチュワートありきの作品だ。本音と飾った自分がいるからこそ、目の前の人物を受け入れよう。ほんわか温かな気持ちになる。 [review] | [投票(2)] | |
僕たちは希望という名の列車に乗った(2018/独) | ナチ対ユダヤ人、平等と社会弾圧、マジョリティ対マイノリティ。ファシズムを根源としたこれらの問題は現代社会でも解決されておらず、歴史から学ぶことができない人間の愚かさがうかがえる。教育や教養がいかされない人間は、無知と他者への無関心が引き起こすのだと、日本をも憂う [review] | [投票(2)] | |
心と体と(2017/ハンガリー) | 監督の作品を初めて観たが、言いたいことがはっきりしており、ド直球の表現が好きだ。光と影の撮影、ピンポイントの対象物、現実と夢の対比。すべてが上手くまとまった作品だ。 [review] | [投票(2)] | |
希望のかなた(2017/フィンランド) | かつてアキ・カウリスマキはインタビューで「誰かがクソハリウッドにモノ申してやらなきゃな」といって、まだまだ映画は作り続けたいといった。そういうことなのだ。 [review] | [投票(2)] | |
ミツバチのささやき(1972/スペイン) | 子どもの目を通した表現は「どんな大人になりたいか」ということだと思う。偏見を持たず、弱者を忘れず、意地悪をせず、信じることができる大人に、わたしもなりたい。 [review] | [投票(2)] | |
オデッセイ(2015/米) | SF度を堪能するというより、前向きに行動すればなんとかなるぜっていうリドリー・スコットのメッセージを感じた。 You just begin. 生きるのも仕事するのもテクノロジーを駆使するのも知恵も、すべて「人」なんだよなぁ!曲もいい!楽しめるSFです。 [review] | [投票(2)] |