コメンテータ
ランキング
HELP

jollyjokerさんのコメント: 点数順

★4フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017/米)作品でことさら社会批判するのではなく、現実を現実として映し取るショーン・ベイカーの目は、キャストそれぞれの隠された一面を捉える。そのやり場のない悲しみを、パステルカラーの背景に添えて。 [review][投票(5)]
★4福田村事件(2023/日)ドキュメンタリーで人間の心理をえぐってきた監督がドラマを作ったらこうなった。見事だ。 [review][投票(4)]
★4聖地には蜘蛛が巣を張る(2022/デンマーク=独=スウェーデン=仏)オープニングから犯人を明かすものの、徐々にその人物の人となりを丁寧に見せていく手法が効果的だ。さらにタイトルの背景となるイランの聖地マシュハドに灯る灯りと街並みが蜘蛛の巣のようで不気味である。 [review][投票(4)]
★4コーダ あいのうた(2021/米=仏=カナダ)2014年のフランス映画『エール!』をリメイクした本作は、オリジナルを超えた! [review][投票(4)]
★4ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984/米)そもそもイタリアンマフィアでなくユダヤ人を主人公に据えた点でこの映画は成功してい る。多民族と交わるのを良しとしない宗教観・民族観を、ファミリーとしての絆、錬金術に長け、お金に執着するユダヤ人としての仁義に据えているからだ。 [review][投票(4)]
★4荒野のストレンジャー(1972/米)ファーストシーンでイーストウッドがセリフを言うまで、町、住民、湖畔の景色を、馬上のイーストウッドの目線、住民の目線でカメラが追う。この沈黙の緊張感がたまらない。 [review][投票(4)]
★4僕はイエス様が嫌い(2019/日)ヨーロッパ映画を見ているようなココロモチになる落ち着きと内なるモヤモヤ感の均衡が素晴らしい。監督・脚本・撮影すべてを担ったことも、一貫したメッセージが静かに強く伝わってくる。子役のキャスティングも良い。 [review][投票(4)]
★4彼らは生きていた(2018/英=ニュージーランド)例えば『プライベート・ライアン』や『戦火の馬』などでは人間性の損失や戦地での友情が美化されがちだが、トイレ事情や食事、不衛生な生活環境など、事実をまっすぐ伝えており、塹壕足や毒ガスなど、言葉だけでは伝わらに「記録としての事実」は重い。それでも文句を言わず命令に従い「男になる」若者たちが、「生きて帰れてよかった、そうするしかなかった」と答えるのが悲しい。 [review][投票(4)]
★4わたしは、ダニエル・ブレイク(2016/英=仏=ベルギー)「弱者に手を差し伸べる」なんていう上から目線はダメだということはローチ先生わかってらっしゃる。「それ、おかしいだろ!」という、単に「救おう」というのではないもっと大きな視点が大好きです。 [review][投票(4)]
★4ムーンライト(2016/米)誰もが誰かに大切にされたい。自分を大切にするには、耐えて信じて求めて進むしかない。なんて切ない映画。一つ一つのシーンが切なすぎる。 [review][投票(4)]
★4百円の恋(2014/日)イライラやあきらめを抱えた観客が、どうってことないきっかけで「勝つ」ことに挑戦する一子に共感するのだ。「勝つ」ことよりも「勝ちたい」気持ちを持つことがいいのだ。 [review][投票(4)]
★4レスラー(2008/米=仏)自分の居場所を確信している男と女。カラダを張って自信に満ちた二人は羨ましい反面とても悲しい。この二人のまっすぐさと80年代のロックが、プロレス技のごとくジワジワ効いてくる。[投票(4)]
★4キャロル(2015/英=米=仏)女優二人の目の演技が素晴らしい。『キャロル』というより、年上の既婚者との恋愛で自分を見つけた「テレーズ」の物語。 [review][投票(4)]
★4ケイコ 目を澄ませて(2022/日)原作未読ながら、作者の妹(こちらも聴覚障碍者)を間接的に知っている。これはボクシング映画ではなく・・・ [review][投票(3)]
★4ある男(2021/日)多くの情報の中から「その人」を印象付けるものは何なのだろう。「その人」を形作るものは何なのだろう。出自という情報(重荷)を知らなかったとしたら・・・。鏡、或いはガラスに映りこんだ自分とその奥に潜む正体の知れない自分。 平野啓一郎らしい社会への啓発に満ちた主題をまっすぐにとらえた大胆な編集(時間の流れやシーンの変換)も好感が持てた。 [review][投票(3)]
★4アフター・ヤン(2021/米)オリジナルはAlexander Weinsteinの短編「Saying Goodbye to Yang」。こちらは修復不可能になったヤンを埋葬して別れを告げるという結末で、偏見や命についてを主題にしていたが、本作はヤンの記憶を覗くことで人とロボットとの関係性や生き方を表現している。 [review][投票(3)]
★4聖なる犯罪者(2019/ポーランド=仏)ダニエルバルトシュ・ビィエレニアのギョロ目と貧弱な体つき、しかしそれが真摯に自分に向き合おうとする姿に見えてくる不思議。2018年の『COLD WAR あの歌、2つの心』に続くポーランド映画の秀作。不毛な土地の排他的なカメラ視点が魅力である。 [review][投票(3)]
★4続 夕陽のガンマン 地獄の決斗(1966/伊)最後の20分を見るための2時間半!色々あってこその2時間半!そしてトゥーコイーライ・ウォーラックの魅力といったら!! [review][投票(3)]
★4恐怖のメロディ(1971/米)オープニングのトビーの家へのショットがラストへ続くカッコよさ。カーメルの海岸線道路をジャガーで疾走するイーストウッド。アンダー気味の照明とジャズのBGM、お気に入りの女優と己をカッコよく撮影する術。自分の好みをここまでハッキリと作品に投影している、こ、こ、これが監督デビュー作!? [review][投票(3)]
★4間違えられた男(1956/米)オープニングクレジットに重ねられた客の出入りと閉店になるまでの映像は、当時としては斬新だったのではないか。非常に洗練されている。そしてしょっぴかれたマニーヘンリー・フォンダの目。 [review][投票(3)]