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無言歌 (2010/香港ベルギー)

Jiabiangou
The Ditch

[Drama]
監督ワン・ビン
脚本ワン・ビン
原作ヤン・シエンホイ
撮影ルー・ション
出演ルウ・イエ / リェン・レンジュン / ヤン・ハオユー / チョン・ジェンウー / ジン・ニェンソン / リー・シャンニェン
あらすじ1956年、毛沢東は自由な言論活動を歓迎するとして共産党への批判を容認する「百花斉放、百家争鳴」運動を開始した。しかし、早くも翌年には方針を180度転換。党に不満や批判を表明した人々を右派分子と見なし労働改造という名のもと辺境の収容所へ送った。・・・・60年。ゴビ砂漠の労働教育農場。右派分子として収容された囚人たちは穴倉のような部屋で寝起きし、荒地の不毛な開墾に従事していた。食料不足から餓死者が後を絶たず、その衣服ばかりか肉体まで狙う者もいる。死亡した元医者(ヤオ・ハオユー)の妻が彼を訪ねてくるが、仲間(ルウ・イエ)たちは夫の死体の無残な様子を彼女に話すことができないのだった。(109分) [more] (ぽんしゅう)[投票]
Comments
全7 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5死の家の記録だ。「溝」という原題が相応しい。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
★4こういう映画ってコメントがしづらい。文革前の毛沢東の失策を題材にしているのだが、それが人間として重過ぎてそれに比重がかかり過ぎる。映画としての出来はその事実に圧倒されどうでもよくなるぐらいなのだ。 [review] (セント)[投票(4)]
★4大きな大きな空にもしやと思ったが、シュー・ツェンツーがドアに佇むショットを観て確信に変わる。これはジョン・フォードだ。洞窟内の照明もフォード。反右派闘争時の収容所ものなのに、画面上では何故かフォードを連想させるショットが続く、その異常事態にたまげる。 (赤い戦車)[投票(1)]
★4観ているだけでこちらまで吐き気がし、体中がむくみ、ただれ、砂埃にまみれ、凍えてくるような映画でした。ひたすら辛かった。 [review] (味噌漬の味)[投票]
★4「砂漠」と「穴蔵」という究極かつ必然の空間対照を根幹に、生存の過酷が正確に衣・食・住の挿話/細部として撮られ、ぞんざいに隣り合わされた生と死は具体として立ち現れる。生者が「まるで墓のような」穴蔵に居住する一方、死者が眠る墓は「穴を掘る」と対の運動として「土を盛ら」れた土饅頭である。 (3819695)[投票]
★3追い詰められ、すべてを奪われた人々の無念が描かれる。彼らは権力に抗うわけでもなく、体制の矛盾や理不尽を告発するわけではない。まして思想を論じたり矛先を党や個人に向けることもない。彼らには、もはや時代や状況を恨む力など残っていない。究極の奪取だ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
★3捜索者』を想起せずにはおれないジョン・フォード的、西部劇的風景の広がる映画なのだが、その画面の風合い(リッチさというか)は全然違う。デジタル撮影だからなのか、或いは空気や風の状態、光線の状態が異なるからか。 [review] (ゑぎ)[投票]
Ratings
5点1人*
4点5人*****
3点4人****
2点1人*
1点0人
11人平均 ★3.5(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
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