★4 | このカトリーヌ・ドヌーヴがあったればこそ、「怖い」と「美しい」と「ゾクゾクする」がすべて同義語となり、吸い寄せられるような目まいに襲われる。 (シーチキン) | [投票] |
★4 | 本人の意思にかかわらず、女の“美”はそれだけで武器になり、一人歩きをする。男に求められる“体”とそれを拒絶する“精神”の反撥。そのギャップが興味深く、同時にそれを顕微鏡で観察するかのようなポランスキーの好奇な視線も興味深い。 (モモ★ラッチ) | [投票(1)] |
★5 | ギルバート・テイラーによるコントラストの強い白黒画面に、カトリーヌ・ドヌーヴの官能性がこれ以上ないくらい映える。本作もまた優れた「音」の映画だ。 (赤い戦車) | [投票(2)] |
★4 | 男女の関係には湿気が漂うものだ。料理は腐り、野菜は発芽し、血は乾き生と性を実証する。有機体でありながら無機化したキャロル(カトリーヌ・ドヌーヴ)の美しさは造花のように湿度というものを感じさせない。ただ瞳だけが、悲しげに最後の湿気を湛えるのだ。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★5 | 心理を、視聴覚的空間性の問題として捉え、演出すること。その濃密さ。モノクロームの画面が、その純粋性をより際立たせる。 [review] (煽尼采) | [投票(3)] |