★4 | ようこそ、この滅びと生の不思議の国、「人間の世界」へ。シン・『シザーハンズ』+不思議の国のアリスの趣。哀れなるものたち、抑圧と解放、被害者と加害者を己の中に同居させる不思議な獣。世界のバランスに関するグロテスクな寓話。ややもすると宮崎駿の生き霊が憑依している。面白いが、撮影はやり過ぎ。 [review] (DSCH) | [投票(1)] |
★4 | 自殺の末に神ではなく人為によて新たに命を得た人間ベラ(エマ・ストーン)の成長譚。つき詰めれば「欲望の全肯定」であり反宗教的な世界観によるルールの作り直しなのだろう。その末に到達した反動的ですらある人間至上主義による生命/自然界支配の不気味なこと。 [review] (ぽんしゅう) | [投票] |
★4 | 奇想を塗した成長譚が降って湧いた復讐のリアリズムにギアチェンジするのが唐突感を免れない。にしてもパリの娼館などランティモス特有のゲテ趣味が随所で炸裂し惹かれる。一方で都市景観のCGは狙い過ぎて凡庸。ラファロの腹芸が両者を繋ぎ留める。 (けにろん) | [投票] |
★4 | 18禁哲学映画。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(1)] |
★5 | ヴィクトリア朝男性をぶった斬っているようなふりして現代の男性をぶった斬りつつ、返す刀で現代女性に「君らは今どうよ」と問いかける(妻談)一筋縄ではいかない物語。ランティモスお得意の不穏な空気に満ち満ちた、いやな話。でも好き。(レビューでは原作についての大ネタバレあり。ご注意を) [review] (月魚) | [投票(1)] |