★5 | 大大傑作。もう壮絶に面白い。相変わらず撮影も美術も最高度にすばらしいのだが、それすらも意識化されないほどに女優たちの演技が凄すぎる。 [review] (3819695) | [投票(5)] |
★4 | 終盤の栗島すみ子と田中絹代のツーショット。観ている者に息をすることさえ許さない。圧巻。 (田原木) | [投票(2)] |
★5 | 豊穣な時代のあとの斜陽の鈍色の残光。山田・栗島の放つ黴た残り香と新たな世代岡田・高峰の香しき風。その絶妙なアンサンブル。廃れてゆくことへの諦念は美しきかな。そして、微かにせよ息づく新たな時代への希望の奥ゆかしさも。 (けにろん) | [投票(1)] |
★5 | 固唾を飲んで画面から眼が離せなくなる二時間。出演者全員が素晴らしく、そう仕組んだ成瀬の演出、中古の美術、玉井の撮影。あの親娘、きっと、どっこい生きて行くんだろうけれど、胸が詰まる。 (動物園のクマ) | [投票(2)] |
★5 | 成瀬の演出は完璧だ。この厳しさはどうだ。この人物達へのキャラクタリゼーションはどうだ。余りの凄さに声を出して喜んでしまった。田中、山田、杉村、高峰、栗島、皆とんでもなく凄い!ラストが曖昧なのが辛いが、これも見事な突き放し。 (ゑぎ) | [投票(8)] |
★5 | 女たちだけで守る城にしのびよる凋落をいかに具体的に表現するか。中北千枝子のけだるげな寝相、着崩れた浴衣姿の杉村春子の顔に射す簾越しの夕日、芸者たちの苦情を聞き流す山田五十鈴の曖昧な表情。全盛期の日本映画の力! (ジェリー) | [投票(10)] |
★5 | 原作よりはるかに分かり安い。これは原作の主人公女中を脇に退けた脚本と演出、何より女優陣のキャラ分けを成し得た演技力によるものだ。しかし、観客の固定した(頼るべき)視点が無くなり、(特に後半)不安定になった点は欠点だと言わざるを得ない。 [review] (KEI) | [投票(2)] |
★4 | それぞれで一本の映画が出来ちゃいそうな豪華な顔ぶれがすごい。さらに、それをさりげなく配置させてみせる監督はもっとスゴい。それぞれの演技もさりげなさを装いながらも、抑えられない凄みをそこかしこに漂わせている。 (くたー) | [投票(3)] |
★3 | 初代あややの原作を、梨花の鋭い洞察力や潔い思考、それによって会得した梨花なればこその生き方を愛しく思えば思うほど、これは別モノなんだなぁと寂しくなる。 [review] (tredair) | [投票(2)] |