スターウォーズシリーズで強く興味を惹かれたこと…「フォースって何だろう？」エピソード４以来、ずっと考えさせられたことだ。単なる超能力とは違うのか？、第６感みたいなものを研ぎ澄ました力なのか？感情を力に変えうる力なのか…。フォースに関わる台詞を聞く度いろんな思考が交錯した。

シリーズの中には、いろんな台詞があった。おぼろげな記憶になっていることも多いが、「フォースを信じろ」「フォースに身を委ねよ」「フォースに守られる」…「怒りや憎しみは暗黒面に迷い込む原因となる」「怒れ、怒れ。」「憎め、憎め、もっと憎むが良い」…「嫌な予感がする」「感じるのです」…

また、ルーカスはこんなことを語っていた。「旧シリーズでは、衰えたフォースしか描いていない。今度のシリーズでは、フォースの全盛期を描きたい。」

Ep４では、フォースの正体はわからなくても、ライトセーバーの凄さや、戦闘機の一味違う操縦術でその存在を信じることができた。Ep５では、吹雪の中でも死なない強運をもたらし、ヨーダのフォースがXウィング機を沼から引き上げるのに息を飲んだ。そして、親子に、兄妹に通じる意思がフォースによって可能になる事も知った。Ep６ではフォースが善による物とは言えず、怒りや憎しみによって暗黒面へ踏み込む危険を孕んでいるということも教えてくれたし、過ちを改める勇気をもたらせてくれる事に感動した。Ep１では在る程度の予知能力にもなるし、一定の数値として見ることもできること、親への思いが危険に繋がる可能性を持つことも知った。

そして、Ep２で遂に最強のフォースを披露しての戦闘…。いや、確かに凄かったよ。予想以上のヨーダの動き、パワーの応酬だったよ。しかし、それは見た目に限ってのこと…。それだけに、凄かったけどそれだけなのか？の思いが強く残る。

CG画面に現れない駆け引きでフォースをもっと感じたかったというのが本音だ。母の死の危険を感じたアナキンなのに、バトルシップから落ちたアミダラの安否がわから無い…その時のオビ＝ワンの台詞は「お前が彼女の立場だったら…」ではなく「お前のフォースはどう感じているのだ？フォースを信じろ！」と、後にルークに語るようなジェダイの師としての台詞であって欲しかった。「怒る」「憎む」「愛する」ことがフォースの成長にマイナスになることを示す為にも…。シリーズ中「フォースとは何か？」が、これほど問われなかった作品は初めてではないだろうか？

個人的にはスターウォーズはある意味フォースを明らかにする作品だと思ってた。Ep４〜６、そしてEp１の順により強いフォースが表現されてきたと思ってた。それだけに、ここに来てフォースがCG技術による表現にとって代わられた様な気がしてしまうのは非常に残念。スターウォーズファンであるからこそ、フォースの映像が幾ら凄くても、フォースの哲学に欠けていたら、「フォースって…ひょっとして、CG技術のことなのか？ルーカス！！」と言いたくなってしまうのだ。

限りなく★３に近い★４にして、Ep３での回答を待つ。Ep３がフォースと共にあらんことを祈っており候。