★3 | エイプリルフールズ(2015/日) | この話はもっと一つ一つのエピソードを「非喜劇」として真剣に演出しなきゃダメなんだと思う。
個々の爆笑ストーリーが「一つも笑えないいじましさ」として集積して行って、最後に何故か「人々」のストーリーとして感動「してしまう」事が肝な訳で、最初からそれらの構図が俯瞰されてしまっている監督の視線の持ち方が残念。
良く出来た手品のネタなのに下手な手品師の所為で観客の方が先にオチが判っちゃった感じ。 [review] | [投票] |
★3 | 秒速5センチメートル(2007/日) | 夢が詰まり過ぎてて息苦しい。なのに笑える。
5点つける以外にないのではないか?とマインドコントロールされそうだった。
でも僕は3点をつける事で自分の中の自意識と折り合いをつけたんだ・・・
と、あの口調でコメントしてしまう
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★5 | 暗い日曜日(1999/独=ハンガリー) | 秘すれば華。華には闇を形どった華もある。といった所か。
あくまで三人話であるところ。最後にオチを付けたところ。あまりにも大きな時代の闇をサスペンスの形に収めようとした。且つ収まらりきらない事も同時に描いた。そのイビツさが秀逸。 | [投票] |
★3 | 言の葉の庭(2013/日) | 最後のキレ方がつながってないよねえと。
劇中、一度でも童貞君が下心を出していれば成立したと思うが。
最後まで朴念仁だったのにそこまで忖度しろと云うのは乱暴だと。
その傲慢さは、受け手に対しての送り手のそれと相似形。
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★3 | 肉体の門(1988/日) | ほとんど、つか劇団の芝居。鬼龍院華子の生涯、陽暉楼、櫂、薄化粧と梯子して、ここで盛大にズッコケた。嫌いになれないw | [投票] |
★4 | フューリー(2014/米) | 見終わって何かモヤモヤここにあるんだけど、黙示的でストーリーやいわゆる名場面的な画が示唆する事もない。
タイトルだけがポツリとあって、そういう意味ではこの映画の存在そのものがそれを示すのか?
この怒りは誰の何に向けられたものか? | [投票] |
★4 | シルクウッド(1983/米) | 写る全てがなんかキラキラしてるんですよ。何もかもが。で、そこに暗黒が忍び寄ってくる。でもそれは忍び寄って来るんじゃなくて、実は最初からそこになる物が顕在化しただけなんですよ。そう思うと、それも彼女たちの色々あるけどキラキラした生活の一部だったんじゃないかと思えるんですよ。それ故怖さではなく切なさが押し寄せる。ストリープ史上最高にかわいいんですよ。だから切ないのか? | [投票] |
★4 | アメリカン・ジゴロ(1980/米) | 全編これリチャードギア。彼以外はすてきな奥さんだけ。しかし、誰も信じず、不遜で傲慢。しかし真っ直ぐな向上心も、物事に対するナイーブな神経も持ち合わせている。それが、ジュリアンとリチャードの間を行きつ戻りつする感じが意外にスリリング | [投票] |
★4 | 白蛇抄(1983/日) | 老人も中年も童貞も。男の子は生きていく事がツライ。
そしておっぱいは存在自体が罪。
それ故敦子に罪はない。
日本にも、こんな正しい童貞映画があったんですね
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★3 | 薄化粧(1985/日) | 今平と五社は、アラーキーと記信 | [投票] |
★4 | 告発の行方(1988/米) | サラがキャサリンに言った一言「NO DEAL」が全て。結果の有効性ではなく、暴かれる自分を受け止める事で尊厳を回復すると。その時点で彼女の勝利は確定。しかし、隠された主題が浮かび上がる。女性により女性の蔑視。キャサリンはサラに触発されて、サラを蔑視した自分自身の何を暴いたのか?しかし、裁判の決着に物語の争点を求めた事により、焦点を合わせる事無く終わる。願わくば、サラとキャサリンの決着が見たかった。 | [投票] |
★5 | ラスト、コーション(2007/米=中国=台湾=香港) | 疑心暗鬼と孤独にのた打ち回る男達に支えられて組織は守られ、若人は殺される
下手に考えれば国家批判
しかし、そんな事はどうでも良い
男達の嘘と欺瞞を射抜くあの眼
一つ残さず確認し、挑み、全て受け入れる
あの眼を俺は知っている | [投票] |
★4 | ゴーン・ガール(2014/米) | この胸糞の悪さ。視聴者同様フィンチャーも引いてる。その距離感がまた客の感情移入を拒む。無縁ループ。結果、悪徳が勝利する映画に見る突き抜けたある種の清々しさも拒否している。 | [投票] |
★2 | るろうに剣心(2012/日) | アクションの為のアクションは映画に不要。何をなさねばならないか?何がそれを阻むのか?それのより設定される不可能性と、それを超える肉体の奇跡。それが見えないアクションはドラマの邪魔。故に退屈。佐藤健のカメレオン性は買う。 | [投票] |
★5 | マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015/豪) | これ前田真宏の映画だよね
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★3 | 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2015/日) | 不細工って人間じゃないよね [review] | [投票] |
★4 | レマゲン鉄橋(1969/米) | 現物の威力。冒頭の戦車疾走だけで語り継がれて然るべき。どう転んでもCGは部が悪いなあ・・・ | [投票] |
★1 | 長州ファイブ(2006/日) | 空疎。何もなかった。ただ場面が並んでただけ。 | [投票] |
★5 | 渚のシンドバッド(1995/日) | 特殊なイシューを扱っているのにこの普遍性。それに驚く。たとえば、この作品からゲイの問題を除外してみると、「桐島部活やめるってよ」みたいな作品になる気がするのだが、その事は逆説的に、橋口良輔が同性愛を特別な問題として捉えていない事を証明している。そこがこの映画のミソ。 | [投票] |
★3 | 夢売るふたり(2012/日) | 里子は何に決着をつけたかったのか。その姿が浮き彫りになりつつ見えない。そうしている内に事態が勝手に収束してしまった。そう云う感想。そもそもこの話、どう云う見立てで進んでいたのか。喜劇のような悲劇のような。しかし、悲喜こもごも的なリンクもその両者にはなかったように思う。それ故、見てることらも煮え切らなかった。 | [投票] |