[コメント] ジャンゴ 繋がれざる者(2012/米)
シュルツが下した最後の決断について
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
なぜシュルツがキャンディを撃ったのか?
それは自分の考えた作戦が失敗に終わり、大金をせしめられ
その上それをあざ笑うキャンディが憎かっただけではない。
この作戦のために、デスマッチを作り笑いで称賛し、
脱獄奴隷が犬に食いちぎられるのを見殺しにした
自分自身への怒りも有るのだ。
奴隷制度がもたらす悪しき習慣。
それを微塵も疑うことなく、黒人を所有物として扱うキャンディに対し
一矢報いることができなかったシュルツとジャンゴ。
本当なら、キャンディへの怒りは黒人であるジャンゴの方が強く感じなければならない。
ジャンゴが屋敷に入ってから何度となく手にとった拳銃の引き金を
あの場面でこそ引くべきだったのではないか?
しかし、あのシーンでジャンゴは銃を手にする事はなかった。
あのシーンで我慢できなかったのはシュルツだけなのだ。
シュルツには従属というくぼみが頭蓋骨に無いのだ。
だからこそ、キャンディを撃てた。
結果はどうあれこの映画はあのシーンがすべてだと思う。
タランティーノやってくれるな〜!しびれました。
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