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uswingさんのコメント: 更新順

★4パレード(2010/日)希薄な人間関係の崩壊のさまを見事に描いた傑作。痛みもないかわりに,真の安らぎも理解もない関係。一つの事件を契機に,全ての登場人物の人間性が浮かび上がるのは秀逸。これほどの出来の日本映画は久々! [review][投票]
★4グエムル 漢江の怪物(2006/韓国)日常の中に埋没することを誰が責められようか。物哀しいが,それぞれの個人の幸福の形をそこに見た。 [review][投票(2)]
★5殺人の追憶(2003/韓国)冷静な人間を狂気に駆り立てるもの。自分の中に湧き上がる不穏で強烈な感情に,どう向かい合えばいいかわからない。 [review][投票(2)]
★5ソラニン(2010/日)「・・・ってのは駄目かしら?」。種田の照れ隠しのこの言葉に,この人が愛される理由がある。緩やかに日常が続くことを幸せに感じることのできる映画。 [review][投票(1)]
★3アリス・イン・ワンダーランド(2010/米)鮮やかだが毒々しくて影のある映像は見応えがあるものの,肝心のストーリーが凡庸。ジョニー・デップ白塗り3部作(シザーハンズ,チャーリー,本作)なら圧倒的に「シザーハンズ」のような,胸に迫る切なさと奇妙さと美しさを求めてしまう。[投票]
★3NINE(2009/米)観客は脚本ではなく,女優の顔を観に来るというのは,自分の作品に対する痛烈な皮肉か!?実際,その通りの映画で,その目的なら達している。ペネロペの良い意味でのビッチ感がたまらない。ニコールの美しさも女神そのものの神々しさ。割り切って観たら楽しめる映画。 [review][投票(1)]
★3スイートリトルライズ(2009/日)そんなに冷めてるなら別れちゃえば?ダンナの浮気相手があんまり美人じゃないのがリアルでいい。ああいう甘え方の上手い女の子いるよね。私には無理だけど。 [review][投票]
★4アンヴィル!夢を諦めきれない男たち(2008/米)爽快感と温かい気持ちが胸に残る良質のドキュメンタリー。30年来の親友だからこその甘えが温かく描かれているが,彼らの友情以上に,彼らを支える家族の懐の深さに感服。メタルに興味のない人にも是非![投票]
★4シャネル&ストラヴィンスキー(2009/仏)シャネルの自立した力強い女性像に好感を持つと同時に,強がりな態度,嫉妬,女性としてのプライドといった人間味に溢れている部分も愛らしく思えた。お互い,プロフェッショナル同士であるからこそ,生みの苦しみと喜びを分かち合えるのだろう。 [review][投票]
★4インビクタス 負けざる者たち(2009/米)徹底的な赦しの精神で国家の統一化を目指す姿勢が,神々しい。徐々に周囲の信頼を勝ち得ていくものの,一番身近な自分の家族の信頼を勝ち得ることができないのが物哀しい。 [review][投票]
★4空気人形(2009/日)純粋無垢な言動が痛々しい。生命を奪って与える行為に没頭するARATAが艶かしい。忘れることのできない映画。 [review][投票]
★4かいじゅうたちのいるところ(2009/米)完璧な愛情を求める少年とかいじゅう達の衝動的で静かな物語。私も,幾重にも折り重なって眠りたい。かいじゅう達の毛並みと体温が直に伝わってきた美しいシーン。 [review][投票(5)]
★3カールじいさんの空飛ぶ家(2009/米)風船で家を飛ばすという無茶をするなら,ファンタジーを突きつめて,悪人がいない徹底的に幸せな時間を演出して欲しかった。冒頭のサイレントは期待通りの出来映え。その温かい感情の継続を,突然の悪人の登場が阻害する。退屈はしないので惜しい映画。[投票]
★4幸せのレシピ(2007/米)淡いけど,確かな多幸感が胸に残る映画。こういう映画をつまらないという人はいるだろうけど,こういう映画こそが,日々の生活を幸福にするんだと思う。一緒に観た人と「いい映画だったね」と微笑んだ。 [review][投票(1)]
★5マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009/米)妥協を知らないプロフェッショナル。本番が実現しなかったことは不幸だが,リハなのにあれほど徹底している点に感嘆したので,完成されたライブを観るより感慨深いのかもしれない。圧倒的なスターなのに謙虚。あんなに気を遣うと早死にしてしまうよ。 [review][投票(4)]
★4戦場でワルツを(2008/イスラエル=独=仏=米=フィンランド=スイス=ベルギー=豪)瞬きするのも惜しまれる程,美しい絵の連続。視覚と聴覚が研ぎ澄まされるのを感じた。過酷で凄惨な現実を緩和するためにアニメーションが用いられた側面もあるのだろうが,それ以上の効果を与えている。反戦映画というより芸術作品。 [review][投票]
★3パブリック・エネミーズ(2009/米)ささやかで美しいラスト・エピソードのために,2時間を優に超える,この映画の全てのストーリーが存在するのだと思う。 [review][投票]
★4イングロリアス・バスターズ(2009/米=独)同じ復讐劇とはいえ,「キル・ビル」とは異なった痛快な人間模様。「レザボア・ドッグス」のように,残虐なシーンを敢えて映さない手法を取れば,更に好印象だが,「パルプ・フィクション」に通じるシニカルな笑いが心地良い。 [review][投票]
★4私の中のあなた(2009/米)一番辛いはずの病人が,一番家族をいたわる構造に胸が苦しくなった。生死を真摯に扱うのなら,いわゆる「お涙頂戴もの」として宣伝は,かえって人を萎えさせると思う。 [review][投票(2)]
★5ゆれる(2006/日)兄弟間の羨望や愛憎を巧みに描いた傑作!息苦しいほどの重圧を感じた。胸に深い感情が残り,それはこの先,消えることがない。 [review][投票(1)]