[コメント] あの頃ペニー・レインと(2000/米)
あまりに素敵な邦題に騙された。
私は、自分でもなんだが「いけてない」部類のティーン時代を送っていた。 ウィリアムのように、生真面目で、アウト・サイダーな人に憧れつつも、大枠から出る事の出来ない、田舎の学生だった。
「目立つ系」の同級生を、憧れのまなざしで見つめながら、制服以外の服を着る事が苦手な、ごくごく平凡な学生。もちろん、彼氏なんているはずもない。
しかし、そんな私でも垢抜ける時代はくる。
その時がくれば、誰だって輝き、自分を輝かせる事を楽しいと感じる時が来るはずだ。
そして、今になって「目立つ系」の同級生のしょうもない姿を見せられると、「あの時なぜ自分は気後れしていたんだろう」と思ってしまう。
この映画において、共感できないのは、平凡な少年が、あっさりと「目立つ系」の仲間に入れた点。そこで、ウィリアムが少しも気後れを感じない点。「目立つ系」の仲間に入る事がいかにも青春を謳歌しているかのように描かれている点だ。
地味でも青春は味わえる。(←ひがみも入っているかも…)
ウィリアムという人物像に共感できない、ビリー・クラダップが良すぎて、題名から受けていた程ペニーの存在感がなかった点が私の期待を大きく裏切り、奇麗な映像、奇麗な編集、見易い映画だが、面白く感じなかった。
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