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ゴルゴ十三さんのコメント: 更新順

★5ミドル・オブ・ザ・モーメント(1995/独=スイス)「私は見る」が常に「それは見る」に読み替えられる、ロードムービーの存在論的怪作。ベトウィンとサーカスの間を渡り歩く超越的遊牧は、家と映画の解体を促し、真に自閉的でない風景を現出せしめる。[投票]
★5事の次第(1987/米=スイス)悲劇でも喜劇でも無い、物語性の起源!連言や選言、否定や導出、全称や存在などの論理的結合子の、どれを、どこで使って観てもいい作品。まさに「事の次第」。[投票]
★5テロ2000年 集中治療室(1992/独)議会制民主主義の限界と愛と孤独!福祉・警察国家(ファシズム)化する現代国家機制へ警笛を鳴らし、「自由・平等・博愛」にかわる国家理想をでたらめに探究!!現在もっとも先鋭的な「国民」の自己認識!!! [review][投票]
★5blue(2001/日)なんと言っても、市川実日子である。他は知らない。 [review][投票(2)]
★5アンナ・マグダレーナ・バッハの日記(1968/独=伊)「むしろ海と呼ぶ事が相応しい」とゲーテをして言わしめた漢の伝記にふさわしく、幕間に必ず波打ち際の映像が入る。 [review][投票]
★5ファニーゲーム(1997/オーストリア)嵐を呼ぶブルジョア嫌い。嫌がらせの押し売り。ヘンデルとジョンゾーン、中産階級の腐れインテリ向きの趣味の良さ。最高!!!! [review][投票]
★5ピアニスト(2001/仏=オーストリア)真実の映画である。確かめたい人は上野の和製コンセルバトワーに観察しに行けばいい。 [review][投票(1)]
★5神に選ばれし無敵の男(2001/独=英)なんと言っても、ヘンデルの使い方である。(誰かこれ以上に美しいヘンデルを聴いたことがあるか?)[投票]
★5メキシコ万歳(1931/露)映画史上最高のラスト。(ニューシネマパラダイスおよそ100本分。) [review][投票]
★1汚れた血(1986/仏)様々な映画的身振りに彩られた「距離」の考察。シネアストは贅沢な表現がお好き。 [review][投票(3)]
★1愛の世紀(2001/スイス=仏)節操のない固有名の召喚と断片的な引用によって執り行われる、仰々しい命名儀式。全てのシネアストは「隗より始めよ」。 [review][投票(2)]
★1EUREKA(2000/日)引きこもる自閉的風景を捏造する権利は、他ならぬ国家によって与えられている。(生ゴミのように過剰な自意識からウジのように涌いて出てくるものではない。)その事にすら「気付」かない映画的偽政者と、白痴的に本作を賛美する家畜的知識人に死を。[投票(3)]
★5ドラえもん のび太の宇宙小戦争(1985/日)アニメ作家は、本質的に真のヒューマニストである。アニメは「大人になる」ことを促しに土足で自我形成に踏み込む露骨な内政干渉と「正義を体現」する御都合主義とを、また、「平凡な日常」を低能にも賛美する予定調和な家畜の倫理を、契機として成り立つからである。 [review][投票(1)]
★1ラ・ジュテ(1962/仏)計らずも映画と写真との間の本性上の差異を世に問う偽紙芝居。 [review][投票(2)]
★1ヴィトゲンシュタイン(1993/日=英)「私は、あなた方をこの楽園から追放しようなどとは、夢にも思わなかった。そこが楽園でもなんでもないことを示そうとしたのだ。」 [review][投票(1)]
★1民族の祭典(1938/独)この映画を終始支配する醜悪さから目をそむけるべきではない。 [review][投票]
★5ユナイテッド・トラッシュ(1995/独)なぜか広大に見えないサバンナで開陳さる壮大な遠近法的倒錯。現代国家の希望の原理が知りたい homo oeconomicus のための新しい「人間不平等起源論」。腐れインテリのための『新ドイツ零年』。 [review][投票]
★5スペシャリスト 自覚なき殺戮者(1999/イスラエル=仏=独=オーストリア=ベルギー)腐れ知識人、あるいは自覚なき映画破壊者 〜茶番の演出、あるいは明晰な映画についてのある反例〜 [review][投票(2)]
★5フリーク・オルランド(1981/独)「奇跡はただ一度だけ起こった、それは私の生きた時代ではなく、私が知りうる誰の時代でもなかった」 [review][投票]
★5ブレアウィッチ2(2000/米)「映画」を自明視するという度し難い誤謬を放逐するため、あえて反面教師を貫く存在論的怪作。複数の「映画」に連続性を見出すことの無根拠性、「映画」の著作権成立がシネアストの創作活動の支援よりも資本の円滑な運動の促進を企図したもの、といった命がけの飛躍めいた指摘に身を預けることは全「映画人」の責務であろう。[投票]