[コメント] 狼たちの午後(1975/米)
目を見張るアル・パチーノ。その、目の、演技。その、目の、圧倒的な力。後年瞼がびろーんとして眠そうな顔になってしまったのは、ここで目力を使い果たしちゃったということだろうか…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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一番印象に残った彼の「目」は、ラスト、助かって喜び合いながら肩を組んで遠ざかっていく人質たちの背中を凝視する目、更に見張ったまま目の前を運ばれていくジョン・かザールの死体を見送る目。
何の罪もない人質と、強盗犯という天と地ほどに違う立場でありながらも、彼のあの目が、「お前たちも俺たちも同じ人間じゃないか。同じ長く暑い午後(dog day afternoon)を共有した人間じゃないか」といっているような気がして仕方がなかった。
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