★3 | 篠田正浩の絵作りが乾いた感じの世界観を醸し出していて、加賀まりこのメイクがその虚無感を象徴してはいるのだけれど。 [review] (t3b) | [投票(1)] |
★4 | 小娘に屈してしまうオッサンという性愛の弱者に池部良の生来の生硬さを援用するのは常套としても、加賀まりこの大いなる天然はそこにとどまらず、池部から女性的なセクシャリティを引き出してしまう。 (disjunctive) | [投票] |
★2 | 花札賭博もカーチェイスも殺人も盛り上がる前に止めてしまうインポテンツ演出は、格好つけ過ぎな池部良の造形と見合った世界観の反映かも知れないとは思う。 (寒山拾得) | [投票(1)] |
★4 | 乾いたモノクロ映像美が、心の渇いた男女を見事に描き出す。 [review] (AONI) | [投票] |
★2 | 松竹ヌーベルバーグの初期によくあった「だから、何が言いたいんだ」的作品。見所なし。池部良もいつもと同じ演技だし、加賀まりこもダイコン。杉浦直樹が髪あるの初めて見た。['07.2.27新文芸坐] (直人) | [投票] |
★3 | 情動を持たない頭脳派ヌーヴェルバーグ。 [review] (ボイス母) | [投票(3)] |
★3 | 時代の重さを背負った池部良は堵場が象徴する前近代的世界から抜け出せず、開通したての首都高をオープンカーで疾走する加賀まりこはその様式の中に散ろうとする。二つの虚無が時代を挟んですれ違い、モノクロームの世界に一瞬静かな炎が見える。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★5 | 池部良の倦怠と老婆心に揺れる複雑な表情にシビれまくり!彼がノワール調のモノクロ画面を、戸田重昌の美術セット内を動くだけで、それだけで映画は成立してしまうのであった。 (町田) | [投票] |
★4 | こんな日本映画は初めてだ、と思った。それは映画におけるハードボイルド性のことを指している。しかし篠田に失望してしまうのも早かったのだが。池部良は日本映画史上最もハードボイルドを体現した役者だろう。それは松田優作を遙かに凌駕する。 (ゑぎ) | [投票(1)] |