[コメント] ビューティフル・マインド(2001/米)
天才数学者の偉業なんて、およそ映画という表現手段にとってはもっとも苦手な種類のものだと思うが、窓や壁一面を埋めた数式で表現するなど精一杯の工夫で健闘している。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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或いは、ペンタゴンに招請されたラッセル・クロウが微動だにせず大画面に向かい暗号解読に挑む後方で、職員が一人去り二人去り士官が疲労を重ねていく姿をジャンプカットで繋ぐことで、時の経過とともに解読の困難さとクロウの類稀なる集中力を表象するなど。
でもやはりそれだけで商業映画を成立させるのは難しいものがあり、作品はエンターテイメント色を帯びる。そのカギとなるのは幻覚三人組。初観の際はかなりビックリしたが、再観賞でもその巧みな使い方には感心させられる。特に、クロウが病を克服して幻覚とうまく付き合えるようになってからもつきまとうあたりの匙加減がよい。ノーベル賞受賞パーティにまで三人並んで出現しちゃうあたりが微笑ましい。
男の目からすると、ジェニファー・コネリーを眺めて堪能する映画でもある。特に、初出の授業の場面(窓から身を乗り出し、工事を止めさせる件り)における姿態の魅力的なこと。が、あんなに綺麗でよく出来た女性がクロウのどこに惚れたのか、もう一歩の説得性が必要なんじゃないの?
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