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[コメント] A.I.(2001/米)

結局、人間が頭の中で創り上げた愛など、「甘え」の延長線上にしかないという事実の証明だろう。愛など人間の生きた数だけあるのであって、これをステロタイプな「愛」という言葉のワク内に包んでそのサンプルを提供するなど、愚の骨頂というものだ。
水那岐

まず一番に、こんな妖怪子供モドキが家に住みついたとする。甘えられて独占されたがるのも最初は気持ちいいかもしれないが、この妖怪とは違って我々は、そして我々を取り巻く環境は刻一刻変化するのだ。その間死ぬまでこいつは愛情を降り注ぐことを求めてくる。こんな災難を我慢できる親はいないだろう。愛とは与えるものでもあり、また奪うものでもある。そのテクニックの妙があったとしても人間の愛は千変万化し、そして破局に陥ることもままあるのだ。そんなことも一生理解し得ない妖怪が「人間になりたい」などチャンチャラ可笑しくてアクビも出ない。

蛇足だが、アトムとは違ってロボットの皮膚がマンガ的に伸び縮みすると、いかにグロテスクかようく判った。どっちにしろ、こんな子は一生欲しかぁありません。

(評価:★3)

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