[コメント] マタンゴ(1963/日)
キノコを食った人間は、バルタン星人の声で笑う!?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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正直、若者たちが狂気に蝕まれていくところには、あまり心を動かされなかった。もともとチンピラまがいの堕落しきった野郎どもである。だから、むしろ関心はふたりの女性のほうに向く。「みんなあたしが欲しいのさ!」とうそぶく堕天使・水野久美が、キノコを食った途端に凄まじいフェロモンを発する美女に成り代わってゆくこと。それに対し、いかにも清純な乙女でござい、てな雰囲気の八代美紀が、キノコを食ったあげくシンナー中毒の少女よろしくダラシナイ笑顔を浮かべるのはじつに対称的。結局、あのキノコ雲のようなキノコ人間は人間の本性の具現化であり、素直に受け入れることが美しいことなのだ、と言っている映画のように思われるのだが、どうだろう?無意識のうちにキノコに毒された主人公(?)が、東京すら同じだと責任転嫁する、あの醜さ!
みんなで「人間の業」を受け入れて、美しくなろうじゃないか!あの水野久美のように!
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