「フォフォフォッ」などと言う笑い声が響くマタンゴの森。

しかし、これは教授の頭の中で鳴っていた、理性による恐怖から生み出された幻想 かも知れない。

確かに、教授の頭ではあの悪夢の様なマタンゴの囁きにうなされていただろう。

しかしマタンゴ達にしてみれば

「なぁなぁ、今日一杯ひっかけねぇが？」、 「おぉ、そう言えば隣の第二マタンゴ村の源さんが、今日飲み行くべぇ、言うとったぞ」 「おお、行くべぇ行くべぇ」 、などとマタンゴ達が会話してたりとか、

「教授もマタンゴさ、食ってみねぇかぁ？、これ今が旬で食い頃だなや」 「これで一杯やるとオツなもんだなや、まぁ苦手なら無理には勧めねェげっど」

とまぁ、のどかな会話が繰り出されていただけなのかも知れない。 （・・・まぁ私の想像と言うか、幻想ですが）

見た後、洗礼（楳図かずお）って言うマンガの最後で 「狂った世界で一人正常な者がいたらどっちが狂っているだろうか？」 なんてセリフを思い出した。

・・・・マタンゴ恐るべし。