[コメント] マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985/スウェーデン)
説明描写は明らかに省略されている。少年が主観で捉えられる世界を重ねることで物語は進んでいく。物事を俯瞰で眺められるようになるにはまだ少しの成長が必要な、思春期にある少年の視界。この映画の視点はまさにそれだ。
皆さんのコメントを読むと、暖かさを感じた、幸福な気持ちになったというものが多い。確かにそういった印象を受ける部分もあるんだけど、根底に流れるのは寂しさ、人生の過酷さであるように自分には感じられた。
少数派ではあるものの、同じ方向の印象を持たれた方もいらっしゃるようで。
考えてみれば、人の温かさ・冷たさ、人生の幸せ・不幸せは表裏一体。この映画が、その微妙な境界線を巧みに描いていることの証しなのかもしれない。
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