[コメント] シンドラーのリスト(1993/米)
スピルバーグは「何かをする人」
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
●日本の杉原千畝外交官、スウェーデンのワレンバーグ外交官、そしてこのドイツのオスカー・シンドラーは、自分も殺される事を覚悟の上で、ユダヤ人が逃げるのを助けたりかくまる行動を起こした。なんとホロコーストの時代には1万3千人ものこの様な勇気ある人々がいたと言われている。
●戦争状態にないハリウッドで映画を作ったと言うことは、自分の身を危険に晒すわけではないが、映画の力でホロコーストを伝えて”行動”する・・・それがスティーブン・スピルバーグだ。
●全編モノクロの中で唯一赤いコートを着た女の子が出てくるのは、”日常に潜む恐怖”・・・だからこそショックも倍加する。
●アンネ・フランクの父、オットー・フランク氏にこのような言葉がある。
「アンネたちの悲劇的な死に同情するだけではなく、平和を作り出すために、何かをする人になって下さい。」
●太古から絶えることのない、間引き、ジェノサイド(大量虐殺)と、ユダヤ人の600万人もの大量虐殺=ホロコースト。差別と偏見を無くし、相互理解が図れる世の中にしていきたいと切に願う。だからそこ、事件を風化させまいとする『プライベート・ライアン』と本作に敬意を表して5点を捧げる。
彼が監督したからと言って評価を下げているのも偏見と先入観のひとつだ。オスカー・シンドラーは、”行動した人”であり、スティーブン・スピルバーグも然り。何も出来ない自分にとっては彼に対してクリティカルになれない。
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