★5 | ずっと我慢して耐えてきた女が下した決断は揺らぐことはない。それが幸せだという保証ももちろんない。クリスマスに塔子が見せた家の顔と外の顔、ふたつの顔がひとりの女性の顔だということに驚かされる。夏帆ファンとしては非常に複雑な気持ちで見なければいけない作品。 [review] (IN4MATION) | [投票(1)] |
★4 | 映画を面白く観たので原作も読んでみた。詳しくは書かないが、原作のまま映画化していたら、特にラストが弱くなっただろうなと思った。その意味では、むしろこのような物語に改変して私は良かったと思っている。 [review] (ナム太郎) | [投票(2)] |
★3 | 夜、ひらめく赤い旗。トラックの積載物の警告サインか。赤のサインについては、最初、妻夫木聡にまとわりついているのかと思った。例えば、2回登場するコーク缶。彼の車のホルダーに置かれているのと、夏帆が妻夫木から電話を受ける場面で飲んでいる。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★5 | 視線が交錯した瞬間にスパークする本能や、前戯から挿入を経て後戯に至る充足を真正面から描いて骨太なので、浸り切ったかのような道行の背徳的ロマンティシズムが本物になる。境界を越え引き返すこと叶わぬ最果てまで行くという決意。ハードボイルドの極み。 (けにろん) | [投票(1)] |
★2 | 例えば人肉食礼賛のために創られた宣伝映画があれば、それを発禁にすべきだ、と自分は拳を振り上げる気はない。そんなフィルムの影響力など知れたものだからだ。だが、この映画の結論をカッコいいものと認め、女性解放の旗印と納得してしまう人間はけっこういそうな気がする。訴えたい気持ちはないが、こんな作為的な扇動行為はないと言って回りたい気持ちには駆られる。 [review] (水那岐) | [投票(2)] |