Kavalierさんのコメント: 更新順
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔(2002/米=ニュージーランド) | リアリズムなのか、絵を繋げての漫画的な活劇映画なのか、最後までアンバランスに思える。 [review] | [投票(1)] | |
黒い瞳(1987/伊=仏=露) | 食器やアクセサリーが光るのはフェルメールの絵画からなのだろうか。 [review] | [投票(1)] | |
浮草(1959/日) | 暖色の撮影は、リアリズムをペシミズムに陥らせない。漂泊者達の自己卑下とプライドと離散の繰り返しはわずかな前進と成長を、そして通過地点での福音を見たのだった。 | [投票] | |
巴里の屋根の下(1930/仏) | ラザール・メールソンのセットとそこに住まう人を、クレーンで舐めるように写される巴里がたまらない。街の住人に混ざって歌いたくなった。 [review] | [投票] | |
天国の日々(1978/米) | テキサスの大農園・平原に、圧倒的に美しい撮影に過去形のナレーションには、 [review] | [投票(1)] | |
やさぐれ刑事(1976/日) | テロップを入れての北海道各地を舞台に矢継ぎ早にシーンが切り替わるアヴァンタイトルまでは最高なれど、その後はオーバーアクトによる役者達のオーバーな(?)追跡劇に終始する。 | [投票] | |
天井桟敷の人々(1945/仏) | ほとんどシーンになんらかの形で音楽が流れ、舞台で、桟敷で、パリの街で生命溢れる人々をカメラは捕らえつづける。メインの通俗的な恋愛劇の周りに浮かび上がる人間達にこそ主役であり→ [review] | [投票] | |
模倣犯(2002/日) | よきドキュメンタリーは、観客への啓発・批判を欠いてはならない。よき社会派映画も同様であろう。この映画は事件と社会を解体しあばく行為に無自覚に結託して加担する製作者(マスコミ,映画製作者,etc…)となにより観客への挑発である。 [review] | [投票(7)] | |
ベルリン・天使の詩(1987/独=仏) | 適当に撮影した後に編集で繋いだなんて思わせないほど、一貫した演出下に置かれた膨大な空撮と移動撮影に音、セリフ、音楽が加味されたコンティニュイティの圧倒的な結実を見た時、ストーリーなんてどうでもよくなってしまうのだった。[2003.3.1] | [投票(2)] | |
緑の光線(1986/仏) | ワーッハハハハ。 [review] | [投票(8)] | |
クレイマー、クレイマー(1979/米) | 無意識に夫は社会的時間を家庭に持ち込む中で、都会の中の専業主婦は自分の価値観を失っていく。はじまりのわずかな会話シーンだけで、映画以前の家庭を観客に推測させてしまう。一連のフレンチトーストもそうだが、この映画にはそういった表現が溢れている。映画で人間を語るとはそういうことだ。 [review] | [投票(5)] | |
首(1968/日) | 胡散臭いナレーションとオーバーアクトによる回想シーンが、絶妙のタイミングで挿入され軽快なテンポで進むインチキ伝奇ミステリーのような前半。常軌を逸した妄執が故にコミカルにさえ見えてしまう狂いっぷりの主人公。この時代の社会派邦画を強烈に皮肉った驚天動地な展開。怪作・傑作・最高作。[2002.2.8] | [投票(1)] | |
12人の優しい日本人(1991/日) | [ネタバレ?(Y3:N4)] 揃えられたステロタイプの日本人らしき看板達が、興じる陪審員ごっこ。オリジナルはアメリカ人とは?と考えさせられたけど、これはそこまで奥が深くないなぁ。 [review] | [投票(2)] | |
コレクター(1965/英=米) | 「イギリス」「地下室」「階段」「サリンジャーとピカソへの解釈の差」。自閉した世界を作り上げた主人公に取りつくのは、コミュニケーション不全だけでなく、階級・環境によって人は規定されるというコンプレックスと外側への責任のなすりつけ。 [review] | [投票(1)] | |
バーバー(2001/米) | ミステリーとファンタジーは水と油。破天荒なコーエンロジックを、綺麗にミステリーで纏められてしまうと、彼らの映画で見られる胡散臭い事象にすべて寓意が生じて、ファンタジーが持つ自由奔放なイメージの飛躍が奪われミニチュアファンタジー化してつまんない。 [review] | [投票(3)] | |
祇園囃子(1953/日) | 自立した女性として倫理観を通そうとする2人に、戦後民主主義(資本主義)が、変わりゆく祇園の世界に、男に、形を変えて襲いかかる。 [review] | [投票(2)] | |
鬼が来た!(2000/中国) | あらゆる国籍の観客へのエクスキューズを用意し配慮すること。映画の外側にまで周到に作りこまれた脚本の落とし所は、ただ一つだけの「戦争の狂気」。あまりの単純さに戸惑い、圧倒。 [review] | [投票(4)] | |
バンパイアハンターD(2000/日=香港) | 「孤高で孤独でありながら(実は)ヒューマニスト」、言葉にするのは簡単でも、あらゆる物語で描くのは非常に難しいことの一つだと思う。Dという主人公の描写の匙加減が絶妙。 [review] | [投票] | |
未知との遭遇(1977/米) | 冒頭、砂漠の風の為大声で会話する登場人物、否応無しに観客をスクリーンに惹き付ける。 [review] | [投票(4)] | |
フィアレス(1993/米) | 感情移入を阻むということは障害者や被害者への同情的視点をも排除すること。前半のジェフ・ブリッジズの奇行には魂が震えました。元に戻ってよかったね、元気になってよかったよかったじゃないんだよな。 | [投票] |