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[コメント] 緑の光線(1986/仏)

ワーッハハハハ。
Kavalier

海で山で大勢の中で、一人になって、自己憐憫に浸り。公園でのこれ見よがしの読書。オレ理論の菜食主義。かつての自分にあまりに似ていて、鑑賞中、大笑いしてしもうた。ドストエフスキーでは、笑い死ぬかと思ったぜ。

恋に恋するお年頃ってかぁ、あんたかなり年増ですよ(っていうか彼女は一生このままで、こういう人は現世にも大量にいるのだろうな)。作品世界・登場人物まで主人公の主観世界に統一されていて圧巻。彼女が(主体的に)拒絶する世界の象徴として、登場人物は存在意義を許されているのだ。適度に批判・否定してくれる存在がいないと、自己憐憫にも、歪んだ自己卑下にも浸れないからね。彼女の生活空間であるパリの恋人は、言葉でしか語られない、実在が曖昧なのにも注目だ!

最後の男が、主人公の妄想ってオチだったら、笑いすぎたあまりもんどりうって5点くれてやったかもしれなかったのに、チェッ!。

ビデオだったが、俺は緑の光線を見たような気がする。いざとなれば、コマ送り...(以下略)

[2003.2.25]

(評価:★3)

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