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Kavalierさんのコメント: 更新順

★2ジャンヌ・ダルク(1999/仏)サイコジャンヌの主観によってのみ抽出されていくシーンだけで描かれる中世・時代に魅力が全く感じられない。時代に作り出され、翻弄されるジャンヌ像って作りのほうがよかったと思うのだが…。[投票]
★2長崎ぶらぶら節(2000/日)時代錯誤なストーリー、老人の大妄想炸裂以外何物でもないラストのシーンは大笑い。これに平然と出てしまう主演女優が、メディアで自立した女性像をプロモートしているのも意味不明だ。[投票(1)]
★2クロスファイア(2000/日)原作はミステリー、いやミステリー要素がないと駄目なんだ、前半の安っぽい刑事物を見た時点で、監督はスペクタクルシーンにしか興味がないことが分かって脱力。昇華しきれていない復讐物になった時点で、失敗作決定[投票(1)]
★2キルトに綴る愛(1995/米)伝統工芸と、保守的女性像との融合を、あえて描くことに、『おもひでぽろぽろ』のようななんらかの歪んだ思想を感じる。モノクロームの写真のようなヤヌス・カミンスキーの撮影は素晴らしい。 [review][投票]
★2アトランティス(1991/仏)海が薄暗いんだよ。『グランブルー』の海の魅力は、太陽光と共にあったと思うぞ。睡魔を誘発するセラの音楽と一緒に、沈んでいく〜。[投票]
★3U−571(2000/米)ハリウッド映画でUボートを主人公にしたいが為にやったとしか思えないストーリー上の設定の数々。それ以外にも後付設定、帰納的作劇だけで作られている作品。映画前半のセリフが、後にそのまま現実になるのは、複線とは言いません。[投票]
★3フォー・ウェディング(1994/英)物語のメインのプロットであるヒロインにミステリアスさもミステリーもないのでダレダレ。矢継ぎ早に参入されていくエピソードの抽出は決してスマートではないが、役者の外面だけで脇の人物を立てる荒技の成功がずいぶん映画を救っている。[投票]
★3ファンタジア2000(1999/米)「動物の謝肉祭」と「ラプソディー・イン・ブルー」以外は、単なる原曲の再現もしくはそれ以下。煤けた大地が一面緑になるなんてシーンに動画の活力がまったく感じられないのは駄目でしょ。単なる技術デパート。[投票]
★3ナビィの恋(1999/日)元島民の本州帰還者という視点から描かれる沖縄に心地よさを感じながらも、沖縄の神話・神秘性が足りなくて物足りなさはある。ナイマンの音楽も異境を異化させることにしか貢献していない。恋愛の描き方には微笑ましいというより、制作者が老人を玩具にしていると感じてしまった。[投票(1)]
★3ネル(1994/米)良くも悪くもある風景写真のような撮影と音楽は素晴らしいのだが、最後まで純粋無垢な興味対象が観察者を逆に教化するって図式のおとぎ話の粋を出ることはない。もっと他の軸になる、登場人物のドラマなりストーリーが欲しい。[投票(1)]
★4ラスベガスをやっつけろ(1998/米)外来者のようで当事者のような意味不明な視点を、主人公達に背負い込ませてて、70年代を料理したのは上手い。何にも既視感を抱かせないほどの、トリップシーンは逆に現実と虚構の差異を際だたせることになって、時代の虚飾性を象徴している。[投票(2)]
★3パットン大戦車軍団(1970/米)吹き替え版で見たせいで、パットンが単なる狂人にしか見えない。時代錯誤な軍人が孤立していく様を見せたいのだろうが、例え、ローマ時代だろうと、戦国時代だろうとカリスマのない軍人に指揮官は務められないのではないか。[投票]
★3遥かなる大地へ(1992/米)絵作りだけ壮大な70mm撮影に、もろにセットな壮大なセット、壮大なロケ撮影、壮大なジョン・ウィリアムズの音楽。とかくはりぼての「壮大」「デッカイ」「スケール」に溢れている映画。それがことごとく分離して、シーン・ドラマの繋がりがない、最後まで登場人物の行動動機は不明なまま。[投票(1)]
★4アイス・ストーム(1997/米)アメリカでは70年代から表面化した所謂「核家族」の問題。日本じゃNHKあたりが無味乾燥な2時間ドラマにしがちな題材を、ここまで美しい映画にしたアンリー。 [review][投票(2)]
★2バトルフィールド・アース(2000/米)ラジー賞と騒ぐほどひどい映画とは思わない、宗教団体の宣伝ムービーであることが必要以上に駄作のレッテル張りに貢献してしまった感がある。その「宗教っぽさ」は、「啓蒙」や「洗脳」と言うより、老人の説教に近い。 [review][投票]
★4若草物語(1994/米)追加されたフェミニズム的要素が、ジョーを筆頭にした4人姉妹ををよりいっそう魅力的にしている。例えば、「勝ち気な女の子はヒステリー持ち」のようなステロタイプな表現がないこと。 [review][投票(2)]
★2ギブリーズ episode2(2002/日)観客(子供)を無視して技術デパートをするなら、もっとやりたい放題しちゃいなさい。カレーの落ちも怪しげなダンスも突き抜けが足りないし、ミニマムな似非ヒューマニスティックな話はもういいでしょう。[投票]
★2猫の恩返し(2002/日)鋳型にはまった物語を演出家の力業だけで、おもちゃ箱的に見られる物にするのが、ジブリ印なら、残念ながら監督の力量がもろに出てしまった。 [review][投票(3)]
★3阿片戦争(1997/中国)近代に全面敗北した自国史を客観的に描こうとするのは、たとえ何らかの政治意図が合っても好感あり。少なくとも映画の姿勢としては某NHKの大河よりよっぽどまし。ただつまらんよこれ。もっと、戦前の緊迫した交渉の過程であったり、江南のゲリラ戦を描くとかいくらでもやりようあるのに。[投票]
★3始皇帝暗殺(1998/日=仏=中国)ありきたりの始皇帝像にゲンナリ。くだらんメロドラマ持ち込んだことに脱力。マスと凝ったセットだけで工夫のない撮影でスケールがないのには疲労感あり。[投票]