[コメント] 祇園囃子(1953/日)
自立した女性として倫理観を通そうとする2人に、戦後民主主義(資本主義)が、変わりゆく祇園の世界に、男に、形を変えて襲いかかる。
2人の女から見た世界の構築が圧倒的。そしてほぼ全てはカメラ(彼女達)の外側で進行する。
冒頭の京都の全景と、真昼の路地を若尾文子が歩くシーン以降は、ほとんどは2人の女の主観的な世界しかカメラは捕らえない。
列車は通路とアパートメントの中のみ、東京に舞台が移ろうとも旅館の内部のみ。何度も参入される、建物の内側からの外を見た風景。
[2002.02.05]
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