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けにろんさんのあらすじ: 点数順

★5ラストタンゴ・イン・パリ(1972/伊=仏)或る冬の朝、パリのアパートの空室で偶然、中年男(ポール=マーロン・ブランド)と若い女(ジャンヌ=マリア・シュナイダー)がかち合った。別々に室内を検分する2人だったが、突然かかってきた間違い電話を契機に男の手が女を捕らえた。爆発的な愛の営みの後、2人は互いの名前も知らず別れるのであった。ジャンヌには若い恋人のトム(ジャン・ピエール・レオ)が居たが中年男との悪夢のような出来事が忘れられなくなっていた。そして憑かれたように、あの部屋を再び訪れると中年男が待っていた…。ベルトルッチが『暗殺の森』に続いて放った第6作。マーロン・ブランドはNY批評家協会男優賞を得た。[投票(1)]
★5悪魔の手毬唄(1977/日)古い因習に縛られて世間から隔絶された鬼首村では20年前の迷宮入りの殺人事件をきっかけに仁礼家と由良家の対立が続いていた。そして当時から事件を知る磯川警部(若山富三郎)は私立探偵の金田一耕助(石坂浩二)を呼び寄せる。2人は事件の鍵を握ると思われる被害者の未亡人リカ(岸恵子)に当時の様子を聞くことから調査を開始した。折しも逃亡した容疑者の娘千恵(仁科明子)が有名歌手になって村に凱旋して来たのを契機に連続殺人事件の幕が切って落とされる…。市川崑による金田一耕助シリーズの第2作。若山富三郎が国内各種助演男優賞を受賞した。[投票(1)]
★5キャバレー(1972/米)ナチス台頭の萌芽が芽生え出した1930年のベルリン。ロンドンからやって来た語学生ブライアン(マイケル・ヨーク)は部屋探しに寄ったアパートでキュートな女の子サリー(ライザ・ミネリ)に遇う。彼女はキャバレーで歌う芸人だった。ブライアンは英語の家庭教師としてフリッツ(フリッツ・ペッパー)とナタリア(マリサ・ベレンソン)を教える。2人は恋仲になった。一方サリーに言い寄る金持ち男爵マクシミリアン(ヘルムート・グリーム)が現れる…。1972年アカデミー主演女優賞(ライザ・ミネリ)、助演男優賞(ジョエル・グレイ)、監督賞(ボブ・フォシー)を受賞。 [投票(1)]
★5僕の好きな女の子(2019/日)テレビ脚本家の加藤(渡辺大知)は今日も今日とて美帆(奈緒)との待ち合わせの場所に向かう。そして、やってきた彼女のペースに合わせて毒にも薬にもならない受け答えを嬉しそうにする加藤であった。友人たちは、そんな2人の関係を見て、本命男との間隙を埋める都合のいい男でしかないと詰るのであったが、加藤は判ってたまるかと嘯く。が、内実はその通りだとわかっているのだ。そんなある日、美帆が本命男に振られたと聞いた加藤は、決意を胸に待ち合わせ場所へ向かうのだが…。『劇場』のプロモーションの陰で吉本配給でひっそり封切られた又吉直樹のエッセイの映画化。玉田真也監督第2作。[投票]
★5雷鳴の湾(1953/米)1946年。ルイジアナ州の港町ポートフェリシティ。スティーブ(ジェームズ・スチュワート)とジョニー(ダン・デュリエ)が現れる。彼らは海底油田の情報を得て有り金はたいてやってきたのだ。自家用機でやってきた採掘会社社長のマクドナルド(ジェイ・C・フリッペン)を説き伏せ資金提供を取り付け、漁師ドミニク(アントニオ・モレノ)に漁船チャーターを頼むが娘ステラ(ジョーン・ドルー)の猛反発にあい別途別船を借りる。さっそく沖合に出た彼らはダイナマイトで油田調査に乗り出したが、それがエビ漁を生業とする地元漁民から猛反発を食らう…。アンソニー・マンスチュワートコンビによる現代劇。[投票]
★5ホットギミック ガールミーツボーイ(2019/日)高校2年生の成田初(堀未央奈)は、妹、茜(桜田ひより)に頼まれて買った妊娠検査具をひょんなことから同学年の橘亮輝(清水尋也)知られてしまい脅迫され彼の奴隷となる。無理難題を要求され途方に暮れる初であったが、そんな彼女の前に幼馴染の小田切梓(板垣瑞生)が現れた。彼は小学生時代に転校し、今では売れっ子モデルなのであった。変態の亮輝と違って優しい梓に惹かれる初であったが、そんな初を兄の凌(間宮祥太朗)は心配そうに見守る。そんなある日、所要で梓の仕事場を訪れた初はデートに誘われるのだが…。相原実貴の伝説的少女コミックの映画化。[投票]
★5下り階段をのぼれ(1967/米)下町の高校の新学期。卒業したてのシルビア(サンディ・デニス)が新任教師として赴任する。受け持ちクラスは始業ベルが鳴っても生徒たちは、お喋りを止めない。くじける気を立て直し何とか授業は軌道に乗り始める。そこに遅れてやってきた札付きのワルのジョー(ジェフ・シーガル)。彼をなんとかしようと決意するシルビア。しかし、そんな気持ちを見透かすようにジョーは彼女を翻弄する。学校行事のダンスパーティの日、同僚のバリンジャー(パトリック・ベッドフォード)からダンスに誘われ、いなすように彼に気があるアリス(エレン・オマラ)という生徒にふるのであったが…。ロバート・マリガン劇場映画監督第10作。[投票]
★5彼が愛したケーキ職人(2017/イスラエル=独)イスラエルから出張でベルリンに来たオーレン(ロイ・ミラー)はケーキ店でケーキを注文する。ケーキ職人トーマス(ティム・カルクオフ)は、彼から子供土産を相談され、玩具専門店に案内を頼まれた。それがきっかけで付き合うようになった2人は、やがて、オーレンの出張中、愛し合う仲になる。しかし、1ヵ月後の再訪を約し帰国したオーレンから連絡が途絶えた。思いあぐねてトーマスは大使館で消息を尋ね、事故死の事実を知る。数ヵ月後、エルサレムルの街をさまようトーマスの姿があった…。グレイツァ初監督作品で主演のカルクオフも無名の新人ながら2018年カルロヴィヴァリ国際映画祭、エキュメニカル審査員賞受賞。[投票]
★5南瓜とマヨネーズ(2017/日)ツチダ(臼田あさ美)は、せいいち(太賀)と惰性で同棲を続けている。ライブハウスでバイトしてた彼女は出演したバンドのボーカルをやっていた彼と知り合ったのだ。当時は才能ありそうに思えたし、今もヤル気になればいい歌を作れると思っている。だから、曲作りに専念してほしい。自分はバイトに精出してるけど、生活は苦しいから、キャバクラでのバイトも始めたら、安原(光石研)って親爺に指名されて内緒で外で会ったり…。そんなある日、ライブハウスにハギオ(オダギリジョー)が現れた。彼女が昔好きだった男だった…。漫画家魚喃キリコの代表作の映画化。冨永昌敬監督第20作。[投票]
★520センチュリー・ウーマン(2016/米)1979年。米サンタバーバラ。設計事務所で働くドロシア(アネット・ベニング)はシングルマザー。息子のジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)は15歳。可愛かった息子も、プチ反抗してみたり最近何考えてるのかわかんなくなる。親子は間貸しているアビー(グレタ・ガーウィグ)と近所に住むジュリー(エル・ファニング)と家族のように接していたが、ドロシアは2人にジェイミーがいっぱしの男になれるよう見てやってと頼むのであった。戸惑いながらも一応承諾する2人であったが…。マイク・ミルズが自身の母親を題材にした監督第4作。[投票]
★5フリー・ファイヤー(2016/英=仏)チンピラのスティーヴォ(サム・ライリー)とバーニー(エンツォ・シレンティ)はジャスティン(ブリー・ラーソン)の仲介でIRAの仕事で郊外の倉庫に行きクリス(キリアン・マーフィ)とフランク(マイケル・スマイリー)に会う。ほどなくオード(アーミー・ハマー)という男が現れ倉庫内へと案内。待ち受ける武器商人ヴァーノン(シャルト・コプリー)他ハリー(ジャック・レイナー)、マーティン(バボー・シーセイ)、ゴードン(ノア・テイラー)。だが、出てきた銃が依頼機種と違ったことから不穏な空気が充満していく…。2016年トロント国際映画祭ミッドナイトマッドネス部門観客賞受賞。[投票]
★5アシュラ(2016/韓国)アンナム市。身内の暴力組織を陰で操り利権を欲しいままにする市長パク(ファン・ジョンミン)と彼をマークする検察との対立は一触即発状態であった。刑事ハン(チョン・ウソン)は金の必要に駆られ市長の飼い犬として裏で悪行の後始末に関わる。検事キム(クァク・ドウォン)は、そのハンに目をつけ脅迫しパク逮捕の決定的情報を探らせる。板挟みに煩悶ハンであったが事態は加速的に混沌を極めていく。そんな中、弟分の刑事ムン(チュ・ジフン)を巻き込んでしまうことになるが…。トロント映画祭で無冠だが絶賛を浴びナ・ホンジンが激賞したという話題作。[投票]
★5ベルファスト71(2014/英)1971年、北アイルランドの首都ベルファストでは半世紀に及ぶプロテスタントとカトリックの住民の感情対立に独立・反独立の各セクトの抗争が輪をかけた混沌状態にあった。イギリス軍の新兵ゲイリー(ジャック・オコネル)は幼い弟を施設に預けてベルファストに着任する。そして、警察を支援する名目で市内へのパトロールに出動した。一見、平穏そうな市街地は、それでも彼らが赴くと徐々に様相を変え始める。そして、気づいたときには民衆に取り囲まれていた…。ヤン・ドマンジュ長篇劇場映画監督第1作。[投票]
★5BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント(2016/米)ロンドン。孤児院で暮らす読書好きの少女ソフィー(ルビー・バーンヒル)は真夜中に起きているのが好きであった。その晩も夜中の3時ころベッドを抜け出すと窓辺に向かったが、なぜか胸騒ぎが。外を見ると巨人(マーク・ライランス)がいた。大きな手に掴まれたソフィーは遥か遥か遠くの巨人の国へと連れ去られるのであった。巨人の住処に着くと彼女は怯えまくるのだったが、巨人は存外に優しい。彼女は巨人をオ・ヤサシ巨人(BFG)と名付けた…。原作はロアルド・ダールの児童文学。スピルバーグの盟友メリッサ・マシスンの遺稿の映画化。[投票]
★5君の名は。(2016/日)1000年ぶりにティアマト彗星が地球に接近する1ヶ月前。飛騨、糸森町では女子高生の三葉(上白石萌音)の身に変異が訪れていた。週に何回か夢を見て記憶が喪失してしまうのだ。その間のおぼろなイメージは去来するが明確には思い出せない。三葉の家は地元を司る宮水神社の家系で古臭い式事もせねばならず鬱屈がたまる一方なのであった。一方、その頃、東京では、男子高校生の瀧(神木隆之介)も夢に悩まされていた…。作画監督に安藤雅司を擁して万全の布陣を張った新海誠劇場長篇映画監督第6作。[投票]
★5雪の轍(2014/トルコ=仏=独)トルコ、カッパドキアでホテル「オセロ」を経営するアイドゥン(ハルク・ビルギナー)は、かつて舞台俳優を志したがものにならず、今では親の遺産の家作収入で地元の名士として日々を送っていた。演劇史の著作に時間を費やすが、自己満足のきらいが濃い。若き妻ニハル(メリッサ・スーゼン)は夫との関係が冷え込み慈善活動にはまる。そんな2人を冷やかに見つめる出戻り妹ネジラ(デメット・アクバッグ)。しかし、アイドゥンと賃借人イスマエル(ネジャト・イスレーシュ)一家の滞納をきっかけとしたトラブルから関係性が崩れ始める…。2014年カンヌ国際映画祭パルムドゥール。[投票]
★5クリーピー 偽りの隣人(2016/日)刑事の高倉(西島秀俊)は連続殺人犯、松岡(馬場徹)の取り調べ中に失態を犯し職を辞した。1年後、東洛大学に犯罪心理学を教える職を得た高倉は助手、大川(戸田昌宏)の研究資料の中の6年前の一家失踪事件に違和感を覚える。一方で妻、康子(竹内結子)ともども心機一転で新居に越した高倉であったが近所挨拶の折、隣人の西野(香川照之)の異様な対応も気にかかるのであった。刑事時代の後輩、野上(東出昌大)の訪問を受けた高倉は一家失踪事件で唯一、長女(川口春奈)が失踪から免れたことを知るのだが…。日本ミステリー文学大賞新人賞受賞の前川裕原作の映画化。[投票]
★5蜜のあわれ(2016/日)作家(大杉漣)は病身の妻と静かな老後の生活を営んでいたが、赤子(二階堂ふみ)という少女が折に触れて家の中に現れて彼を籠絡しようとする。彼は、そんな赤子が可愛くてたまらないのだ。年甲斐もなく赤子に誘われ得意でもないダンスを踊ったりもする。だが、彼女が歩くときふとした拍子にヒラヒラの尻尾が見えたりする。実は赤子は流金なのであった。そんなある日、作家が講演会に赴いた会場で赤子はゆり子(真木よう子)という幽霊に出会うが…。室生犀星晩年の自己投影作の映画化。[投票]
★5実録 私設銀座警察(1973/日)終戦直後の焼野原の銀座。復員した渡会(渡瀬恒彦)は不明だった女房を探し当てたが彼女はパンパンになっていた。居酒屋で博打に興じる者たちの中で負けが込んだ元陸軍二等兵、岩下( 室田日出男)が博徒の宇佐美(葉山良二)に因縁をつけ一触即発となり、居合わせた元特攻隊員、池谷(安藤昇)と元予科練、樋口(梅宮辰夫)を巻き込んで大乱闘となった。しかし、4人は意気投合。銀座を仕切る山根(待田京介)からシマを分捕るべく画策を始めるが…。佐藤純彌監督第18作。[投票]
★5胸に輝く星(1957/米)荒野を旅してきた男が町に着く。男のひく馬には死体が1つ。男は賞金稼ぎなのであった。男の名はモーグ(ヘンリー・フォンダ)。彼は保安官事務所へと赴き居合わせた臨時保安官のベン(アンソニー・パーキンス)に支払いを要求した。死体確認の為、支払いまでの期日を逗留するはめになったモーグだが町の宿屋には断られる。キップ(マイケル・レイ)という少年と知り合い彼の家に行くと母ノナ(ベッツィ・パーマー)も快く宿泊を了承。そんな折、街ではならず者のボガータス(ネヴィル・ブランド)がインディアン射殺事件を起こすのだが…。アンソニー・マン劇場映画監督第32作。[投票]