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けにろんさんのあらすじ: 点数順

★3これからの人生(1977/仏)ユダヤ人でナチ収容所の生き残りで娼婦として生きてきたマダム・ローザ(シモーヌ・シニョレ)は今では60代半ば。ユダヤ人、黒人、アラブ人たちが暮らすパリ、ベルヴィル地区のアパートで娼婦たちの私生児を預かって生計を立てていた。最年長の14歳のアラブ人少年、モモ(サミー・ベン・ユーブ)は最近頓に衰えてきたローザのことが心配で街に出て働こうとする。しかし、ローザの病状は悪化していく。そんな或る日、行方不明だったモモの父、カディール(モハメド・ジネス)が現れるのだが…。77年アカデミー賞外国語映画賞受賞のモーシェ・ミズラヒ劇場映画監督第7作。[投票]
★3ニューヨーク一獲千金(1976/米)19世紀末。売れないお笑いコンビ、ハリー(ジェームズ・カーン)とウォルター(エリオット・グールド)が収監されたコンコード刑務所では金庫破りの名人ワース(マイケル・ケイン)が羽振りを効かせていた。2人は、たちまちワースの召使いに成り下がるのである。しかし、ワースが密かに入手したマサチュセッツの銀行の青写真を2人はNYの左翼紙記者リサ(ダイアン・キートン)のカメラで盗み撮り、脱走にも成功。リサを訪ねて写真を入手し金庫破りの計画に取りかかるのであったが…。マーク・ライデルの劇場映画監督第6作。[投票]
★3春琴抄 お琴と佐助(1935/日)大阪は道修町の薬問屋の娘、お琴(田中絹代)は齢9つにて失明したが、師匠、春松検校(上山草人)のもと、琴三弦の腕を道を極めていくのであった。彼女の腕を引いて師匠のもとへ連れて行く丁稚、佐助(高田浩吉)も何時しか門前の小僧で三味線道にのめりこむ。何時しか2人の関係は知れ渡り、佐助は正式にお琴の弟子になるが、厳格なお琴は佐助の僅かな瑕瑾も許容はしない。しかし、やがてお琴は誰の子ともしれない子を妊娠する…。島津保次郎監督第126作。[投票]
★3罪と罰 ドタマかちわったろかの巻(1994/日)大阪は吹田署勤務の平刑事、狭間寛(間寛平)は急遽、東京出張を命じられる。家出した府警本部長、進藤(藤田敏八)の愛娘、美沙子(坂上香織)を連れ戻す為だったが、捜索の最中、何故か死人が続出する。殺し屋、辰巳(古尾谷雅人)の仕業であった。狭間は犯人として指名手配されるが、斡旋屋、布施(米岡功樹)の口利きで美沙子を発見、しかし、辰巳にも狙われ逃げまどう。何故か狭間を付け狙う刑事、岡下(小木茂光)と暗黒街の女王、黒崎友香(速水典子)、そして、真の黒幕が登場するが…。筒井和幸のメジャー監督第12作。[投票]
★3京浜抗争史外伝 最後の組長(2000/日)9年前の抗争で多くの組員を死なせ、やくざ社会から身を退き今では堅気の土建会社社員として暮らす鷹山(中条きよし)であったが、兄弟分の小宮山(堀田眞三)率いる東竜会内部で幹部、奥寺(片桐竜次)とその腹心、三島(山田辰夫)が法度のシャブで頭角を現し、ついには小宮山は暗殺された。任侠の筋を通すべく愛する恭子(今井恵理)を振り切ってドスを手にする鷹山。そして、9年の務所暮らしを経て娑婆に復帰した腹心、藤巻(小沢仁志)が彼に従う…。ビデオ作品を手掛けていた鳥井邦男劇場映画監督第1作。[投票]
★3情事(1960/伊)晩夏。ローマの元大使の1人娘アンナ(レア・マッサリ)は公爵夫人の招待に応じてのエオリア群島へのヨット旅行に建築家の恋人サンドロ(ガブリエレ・フェルゼッティ)と友人クラウディア(モニカ・ヴィッティ)を誘った。サンドロとの仲が冷え切っており2人だけでは心苦しかったからだ。一同は気まぐれに無人島に上陸してみるが、何故かアンナの姿が消えていた。捜索隊が結成されクラウディアもサンドロとともに捜索を続けるのだが、言い差しならない不安の中で2人の間は急速に接近していく…。1960年カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞のミケランジェロ・アントニオーニ監督第20作。[投票]
★3殺人ドットコム satujin.com(2001/米)刑事ニック・ロス(ルー・ダイアモンド・フィリップス)は署内のパソコンにどういう具合かで繋がってしまったゲーム「ハングマン」に興じていたが、負けた途端に殺人予告のメッセージが示される。冗談だろうと思っていたら、郊外の精神科医グレース・ミッチェル(メッチェン・エイミック)の家で男の首吊り死体が発見された。靴底に「HYPOCRITE」の謎のメッセージ。そして、ニックの元には犯人からの更なるゲームの挑戦が届くのだが…。TV専門のケン・ジロッティ監督のTVムービーだが日本では劇場公開された。[投票]
★3プルートで朝食を(2005/英=アイルランド)1970年代のアイルランドの地方都市タイリーソン。母親(ルース・マッケイブ)によってリーアム神父(リーアム・ニーソン)の教会の前に捨てられた子供パトリック(キリアン・マーフィ)は里子に出されて育てられたが、いつしか自らを「キトゥン」と名乗るオカマに育ったのであった。そのことが切欠で家を出たパトリックはロンドンへ向かう。実は産みの母親に会いたい一心であった。しかし、途中でツアー中のロックバンドに拾われリーダー、ジョン(ブレンダン・グリーソン)の愛人に…。しかし、ジョンはIRAの1員だったのである…。ニール・ジョーダン監督第15作。[投票]
★3雨の朝巴里に死す(1954/米)1954年、第2次世界大戦終結の日のパリで米軍中尉チャールズ(ヴァン・ジョンソン)は戦友クロード(ジョージ・ドレンツ)の同伴者マリオン(ドナ・リード)にパーティに招待され、彼女の妹ヘレン(エリザベス・テーラー)と恋に落ちる。やがて2人は結婚、チャールズは通信社に勤務しながら小説執筆に燃えるのであったが、ヘレンは毎夜毎夜の放蕩三昧、一方、チャールズの小説は出版社から色好い返事がもらえない。やがて、チャールズも放蕩の道へ…。2人の心は遠く離れていく…。スコット・フィッツジェラルドの「バビロン再訪」を脚色したリチャード・ブルックス監督第7作。[投票]
★3北海ハイジャック(1980/英=米)ノルウェー船籍「エスター号」が北海油田採掘基地に向かって出航しようとした矢先、政府広報官ハーリング(デヴィッド・ウッド)が6名の新聞記者団の乗船を要求。しかし、出航間もなく彼等はハイジャッカーとしての正体を現すのであった。リーダーのクレイマー(アンソニー・パーキンス)は油田基地爆破を脅して英政府に2500ポンドを要求。窮地に陥った政府はフリーランサーの潜水隊オーナーで酒と猫と刺繍を愛する変人フォルクス(ロジャー・ムーア)に解決を依頼するが…。アンドリュー・V・マクラグレンの劇場映画監督第28作。[投票]
★3オーメン(2006/米)6月6日午前6時。イタリア赴任中の米外交官、ロバート・ソーン(リーヴ・シュレイバー)は駆けつけた病院でスピレット神父(ジョヴァンニ・ロンバルド・ラディス)から妻キャサリン(ジュリア・スタイルズ)の死産を聞かされ、同時刻に生まれた子供を実子として育てることを提案された。その子の母親は子供を産んですぐに死んだという。やがて、数年後、若き駐英大使として赴任したロンドンでソーン一家は怪奇な事件に巻き込まれていく。その陰には常に成長した子、ダミアン(シーマス・デイヴィ=フィッツパトリック)の影があった…。リチャード・ドナー監督76年版をリメイクしたジョン・ムーア監督第5作。[投票]
★3デュエリスト(2005/韓国)王朝時代の朝鮮。大量に氾濫する偽金の調査で市場に潜入捜査する補盗庁の刑事たち。女刑事のナムスン(ハ・ジウォン)は上司アン(アン・ソンギ)と伴に張り込んでいたが、偽金の鋳型の受け渡しが行われるその瞬間、突如現れた仮面の男(カン・ドンウォン)がそれを奪い去る。悲しい眼をした男を追ってナムスンの捜索は続くのであった。そして、時の軍務長官ソン(ソン・ヨンチャン)と仮面の男の関係が判明していくが…。イ・ミョンセ監督第7作。[投票]
★3世代(1955/ポーランド)ドイツ占領下のワルシャワ近郊。石炭盗みやナイフ自慢に明け暮れるノンポリ少年、スタフ(タデウシュ・ウォムニツキ)は職人セクワ(ヤヌーシュ・パルシュキェヴィッチ)と知り合い彼の工場で働くことになるが、青年共産主義同盟でアジ演説をするドロタ(ウルシュラ・モドジニスカ)という娘に夢中になって組織に加入する。やがて、ワルシャワのゲットーでユダヤ人迫害が開始されセクワが妨害工作に参加。スタフも帯同するのであったが…。チブルスキーポランスキーが端役で出演していたワイダ長篇処女作。『地下水道』・『灰とダイヤモンド』と併せて抵抗3部作を成す。[投票]
★3ドラゴン・プロジェクト(2005/香港)嘗ては政府のエージェントであったシウボウ(アンソニー・ウォン)は今では整体院を営む市井の一親父として暮らしていたが、持ち前の口の軽さから武勇伝を年がら年中語って聞かせるのであった。しかし、彼の長男ニッキー(スティーヴ・フォン)と長女ナタリー(ジリアン・チョン)は、そんな話をてんで信じていない。しかし、元傭兵の謎の男ロッコ(マイケル・ウォン)が人を訪ねてシウボウの整体院を訪れるたことから、一家は危機に飲み込まれていく…。スティーヴ・フォンの監督・出演第2作。[投票]
★3夜よ、こんにちは(2003/伊)1977年、ローマ郊外の貸家に1組のカップルが不動産屋に案内されて来る。実は彼等は「赤い旅団」のメンバーでアルド・モロ元首相(ロベルト・ヘルリッカ)の誘拐を企てていたのだ。アジトとして借りられた家に集まった4人のメンバーはリーダーのマリアーノ(ルイジ・ロ・カーショ)、キアラ(マヤ・サンサ)、エメスト(ピエル・ジョルジョ・ベレッキオ)、プリモ(ジョヴァンニ・カルカーニョ)。そして、78年3月。計画は実行され、モロが拉致されてきた…。2003年ベネチア国際映画祭芸術貢献賞受賞のマルコ・ベレッキオ劇場映画監督第25作。[投票]
★3青春の門(1981/日)大正7年の筑豊。3歳の1人息子、信介をかかえた伊吹重蔵(菅原文太)は抗夫の信望を集める英雄であったが、カフェの女給タエ(松坂慶子)に惚れ抜いて新興やくざの塙竜五郎(若山富三郎)と張り合い彼女を手に入れた。しかし、2年後落盤事故の際、抗夫を救出に向かった重蔵は帰らぬ人となる。タエは幼い信介を抱えて炭鉱で必死に働いた。竜五郎は残されたタエの世話を何かと申し出たが、彼女は頑として断るのであった。やがて数年の月日が経ち成長した信介(佐藤浩市)は小倉のキャバレーで勤める幼馴染の織江(杉田かおる)と再会するのだが…。五木寛之原作の2度目の映画化。[投票]
★3平和に生きる(1947/伊)第2次大戦末期、ドイツ占領下のイタリアのと或る山村。豚飼いのティーニャ叔父さん(アルド・ファブリッツィ)の孫シルヴィア(ミレラ・モンティ)は森の中で負傷した米軍脱走兵を見つける。黒人兵ジョー(ジョン・キッツミラー)と従軍記者のロナルド(ガイ・ムーア)であった。ティーニャ叔父さんは2人を匿うのであったが、唯一村に駐在するナチの監視兵ハンス(ハインリッヒ・ボード)が話し相手欲しさに訪ねてくる…。47年NY批評家協会賞外国映画賞、ロカルノ映画祭最優秀脚本賞他受賞のルイジ・ザンパ監督第8作。[投票]
★3前立腺の病気と予防(1981/日)睾丸・副睾丸・精管・前立腺・精のう腺・陰茎から成り立つ前立腺は男性特有の生殖器官であり、この病気の予防というのは男性にとっては悩ましくも真摯な問題である。初老の男(広瀬昌助)とその妻(真喜志きさ子)は医師から説明を受けるために病院を訪れるのだが…。大森一樹が『ヒポクラテスたち』の後、京都府立医大の企画、医療機器メーカーのアロカと日本新薬の出資で製作した16ミリの医療PR映画。同時に『尿路結石と微小発破』も製作されたが一般公開されたのかは知らない。[投票]
★3赤と黒の接吻(1991/ベルギー=仏=ポーランド)1931年の北仏の炭坑町。ポーランドから移民してきたパブラック(ウラジミール・コトリアロヴ)一家であったが、長男ヴィクトル(ジャン・マルク・バール)は坑夫生活を嫌がり仏女アリス(マルーシュカ・デートメルス)との恋の駆け引きに明け暮れる。しかし、仏人差別主義者のエミール(ティエリー・フォルテノー)に彼女を寝取られてしまうのであった。重なる弟の事故死などを経てヴィクトルは反フランス感情に目覚めていく。折りしもの経済恐慌から新聞社主のベテックス(セルジュ・マーリン)が反移民政策で市長選に立候補。両者は対立姿勢を深めていくのだが…。エリック・バルビエ監督第1作。[投票]
★3フェリーニ 監督ノート(1969/伊)ローマ郊外に建てられたオープンセット。それは、フェリーニが『悪魔の首飾り』の後に企画していたが頓挫した『マストルナの旅』のために建てられたものであった。フェリーニは主演を予定していたマストロヤンニを訪ねる。やがて、彼は多くの人々をオーディションし新たな古代ローマのオープンセットに行き着く。そして、新作『サテリコン』が始動する…。空白の5年間にフェリーニが米NBCテレビの依頼で撮った作品。日本では非公式に16ミリフィルムで上映された。[投票]