★4 | 『すべて彼女のために』との比較で云えば、上映時間の拡大に比例したエッジの鈍角化は免れていない。もちろんポール・ハギスの確かな力量を認めるにはじゅうぶんの出来栄えだが、その創造力は果たしてどれほど発揮されているか。ラッセル・クロウ&エリザベス・バンクスでは配役の妙も一段見劣りする。 [review] (3819695) | [投票] |
★3 | ご都合主義とまでは言わずとも場当たり的だし、主人公の疑心や善悪への葛藤の詰めが甘く釈然としない。アクション監督としてのハギスは若干ベタとも思うが、父と息子や夫と妻の間の熾火のような心の揺らぎが胸打つシークェンス。その愛と信頼への確信。 (けにろん) | [投票(3)] |
★5 | 陰鬱さを吹っ飛ばすのはアグレッシブな脚本と映像に尽きる。事件の真相を追求することは男の人生最大の任務であり、家族への愛の示し方である。「盲目」ではなく、「決断」なのだ。ただ、それだけなのだ。なんて勇ましい一人称の映画だろう [review] (ナッシュ13) | [投票(1)] |
★4 | 弓を限界ギリギリまで引き絞り一気に解き放つ。弓の動作を想起させる映画だ。前半は脱獄準備の細かな描写や各登場人物の感情の流れを丹念に積み重ねて描く必要があり、後半の逃亡劇では瞬発力・空間把握能力が問われることになる。監督の力量が如実に反映される。 [review] (赤い戦車) | [投票(4)] |