「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
すべて彼女のために(2008/仏) |
準備編・本番編と二分できる構成にしても個々の行動の描写にしても徹底してシンプリシティが貫かれ、それが映画の感情をいっそう強固なものにしている。これが本当にリアルなのかどうかは知らない。しかし、この簡素かつ微細な事象の丹念な積み重ねこそが「映画」が目指すべきリアリティだと思わされる。 [review] (3819695) | [投票] | |
まあ、気の毒な境遇ではあるのだが、とは言え快調なテンポ(本作の美点)でどんどん夫婦という最小単位世界へと閉じていく視野狭窄男(ヴァンサン・ランドン)の社会性のない甘ったれた身勝手さにはあきれる。とんだとばっちりの麻薬の売人野郎こそ災難。 (ぽんしゅう) | [投票] |