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カール・テオドール・ドライヤーの映画ファンのコメント

あるじ(1925/デンマーク) 彼らはフェリーに間に合った(1948/デンマーク) 奇跡(1955/デンマーク) ミカエル(1924/米) ガートルード(1964/デンマーク) 怒りの日(1943/デンマーク) 吸血鬼(1932/独=仏) 裁かるるジャンヌ(1928/仏)が好きな人ファンを表示する

怒りの日(1943/デンマーク)************

★4魔女という徴(しるし)が機能するシステムが恐ろしい。司祭の家の室内は石牢のように抑圧的だ。各人の部屋のドアは決して同時には開かれない。姑が消えると嫁が現れ、父が引っ込むと息子が登場する。一方で燃え盛るような青草に満ちた屋外のエロチックさ。こうした対比を静謐なトーンに収めて見せる腕の冴えに唸らされた。 (ジェリー)[投票(3)]
★5監督名もスタッフ名も役者名も何もクレジットが映し出されない。回り込むカメラの長回し、トーキル・ローセリスベト・モービンの素晴らしい演技。魔女狩りテーマが男と女のドラマに昇華した傑作。 (動物園のクマ)[投票]
★5検閲通過の韜晦として史上屈指のダブル・ミーニング。凍りつくような沈黙が支配する、『奇跡』の前哨戦に相応しい傑作(含『尼僧ヨアンナ』のネタバレ)。 [review] (寒山拾得)[投票(4)]
★5ワンショットごとの確かな「意志」で一気に引き込まれ画面から目が離せなくなる。多様されるカメラの横移動は、屋内シーンではどこまでいっても“息づまり”に支配された迷宮の閉塞感をかもし、屋外の逢瀬シーンでは生と性の“息吹き”に満ちた開放感で満たされる。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
★4リスベト・モービンの瞳に、次第に本当に炎が宿って来るのが凄い。良く滑り、回り込むカメラに捉えられた家畜小屋や石柱、刺繍に糸巻き、ボートなども、彼女や十字架に負けず劣らず印象的だった。 (町田)[投票(3)]