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奇跡 (1955/デンマーク)

Ordet
The Word

[Drama]
製作エーリク・ニールセン
監督カール・テオドール・ドライヤー
脚本カール・テオドール・ドライヤー
原作カイ・ムンク
撮影ヘニング・ベンツセン
美術エーリック・オース
音楽ポール・シーアベック
出演プレベン・レアドーフ・リュエ / ヘンリック・マルベア / ビアギッテ・フェザースピール / カイ・クリスチアンセン / エーミール・ハス・クリステンセン
あらすじ1930年頃のデンマーク。白夜の村で農場を営むボーエン一家 〜信仰心厚い老家長モルテンと三人の息子(無神論者の長男ミケル、自らをキリストと思い込む次男ヨハネス、対立する宗派の仕立屋の娘に恋する三男アーナス)そして、家族の皆に愛を注ぐ長男ミケルの身重の妻インガとその娘達〜 に起こる試練。誰もが信じられなくなった『奇跡』は、果たして訪れるのだろうか? ナチスに命を奪われたカイ・ムンク牧師の戯曲「言葉」をもとに白黒映画を完成させたといわれるカール・テホ・ドライエルが監督。 2時間6分 1955年ベネチア映画祭グランプリ。 モノクロ (ルッコラ)[投票(3)]
Comments
全22 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5まさに驚くべき奇跡的な映画。悠々たるカットで時間を定着することは比較的たやすいが、ヨハネスを皆で探す場面の短いカットのワイプ等でも驚くべき映画的瞬間の定着に成功している。世界映画史上の真のベストワンはこの作品かも知れない。 (ゑぎ)[投票(7)]
★5白黒映像の最高傑作という賛辞が、この映画に関しては決して言い過ぎにならない。光と影の微妙な溶け合いの美しさに、我を忘れて画面に引き込まれていった。 (くたー)[投票(6)]
★5フィルムに神を映し出すことに成功した唯一の映画。 (ALPACA)[投票(3)]
★5卑小で欠落の多い生き物ゆえにこそ訪れる恩寵。神の息遣いが伝わる宗教劇の傑作。登場人物の心の中の嵐が、粛々としたリズムの中で手に取るようにわかる。台詞一つ一つの駆動力の高さが桁違い。緩やかなパンニング、禁欲的なミディアムショット、固定焦点距離の絵作りなのにシーケンス転換は驚異的に鮮やか。 (ジェリー)[投票(2)]
★5無音が支配する真空地帯でキリスト教の本質が顕現し、ふたつの奇跡が重ね合わされる。★6クラス。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
★5[ネタバレ?(Y1:N1)] あ、ほんとに生き返った。と普通に思ってしまいました。 (トマトケチャップ)[投票(1)]
★5ひどく衝撃を受けた。無防備すぎた。映画の力を侮っていた。 (tomcot)[投票(1)]
★5静謐な、まるでムンクを思わせるようなある村の敬虔な人々の話。信仰という究極の問題を白黒の動きの少ない映像に詰め込んだ。神とは人を創り人を捨てる。それに、ちょっと意地悪だ。このラストは無信仰の僕でも感動を覚えた。世界史に残る映像です。 (セント)[投票]
★5息が止まりそうな長いワンショット、風にゆれるシーツ、快感です。誰がこの奇跡を起こしたのか?少なくとも、登場人物たちは蘇生の喜びには浸っているものの、兄嫁の娘を筆頭に奇跡に驚愕はしていないし、 [review] (動物園のクマ)[投票]
★4戯曲を元とするこの会話劇は、ヨハネスの丘と十字架の立つ街道を除き、全て屋内で進行するのだが、役者達の演技力の確かさと、それを越えるドライヤーの人物の出し入れの巧さ、即ち「トビラ」の使い方の妙によって、退屈さとは無縁だ。ヨハネスが登場する度、私は映画的スリル、静謐な戦慄のようなもの、を感じていた。 (町田)[投票(3)]
★4本来なら人知の理解を超える話しが、あっけないほどの解りやすさと説得力を持って語られる。登場人物の宗教観が類型的に分類されてしまう一歩手前で、各人の個性や生活感と合理的に合致して説話的リアルを獲得しているからだ。単調に見えて精緻なドライヤー演出。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
★4宗教や宗派は問題ではない。大切なのは信じること。相手を信じることができたら人は結びつくことができる。人が結びついたら奇跡は起こるのだ。[ユーロスペース2] (Yasu)[投票(1)]
★4宗教を持たない私の考え。 [review] (なつめ)[投票(1)]
★4ベルイマン(正直言って苦手)の映画のようにきつい話だと思っていたら、意外と親しみやすい内容だった(こんなことに感心してすいません→)。 [review] (ジョー・チップ)[投票(1)]
★4信じる者は救われる。けれどその「信じる」という行為の難しさを、悲しいかな人はオトナになるにつれ実感せざるえない。しかもそれが曖昧模糊としたもの(いわゆる非科学的なこと)や否定したいことについてであるならなおさらだ。 [review] (tredair)[投票(1)]
★4キリストものだったら『奇跡の丘』のほうが好きかも。確かにドライヤーの演出は堂に入ってる。風に揺れる白いカーテンが印象的。しかし、ものすごく単純な話をやたらもったいぶって語ってるようにも感じられるんだな。 (太陽と戦慄)[投票]
★3非常に厳粛な映画。しかし映画の持つ可能性を存分に引き出しているとは言い難いと感じた。むしろ舞台でこそ輝きを増す戯曲ではないだろうか? (ころ阿弥)[投票(2)]
★3渡る世間に神はなし。正直、ぜんっぜんワカラン。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(1)]
★3真摯な茶番劇。ドライヤー小津。 [review] (バーボンボンバー)[投票(1)]
★3オプティミストのベルイマン的なものを想像していただけに真っ先に手法に対する疑念を感じ終始それを拭うことは叶わなかった。執拗なまでの移動を組み合わせたパンニングの多用は強固な意志を欠落させ曖昧な空気を提示するにとどまる。 (けにろん)[投票(1)]
★3カール・ドライヤー作品に一貫した信仰というテーマ性に基づき、静かな視点で描く奇跡には説得力があることは間違いない。だが、ヨハネスのキャラクター像に作為性を感じてしまったため、厳しく採点せざるを得ない。 [review] (Keita)[投票]
★3信仰心がまるで無い私には、ストーリーは茶番スレスレ。ただ、映像美と骨太の演出には敬意を表する。 (Ribot)[投票]
Ratings
5点22人**********************
4点16人****************
3点14人**************
2点2人**
1点0人
54人平均 ★4.1(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
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偶然?同じ邦題(タイトル)になった映画たち (いくけん)[投票(9)]<極私的POV>実は見た目と違うんです (くたー)[投票(4)]
愛してしまってスみマセン (ALPACA)[投票(4)]バーボンボンバー賞助演男優賞 (バーボンボンバー)[投票]
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