★5 | 受け専小百合の芸歴を総括するリアクション芝居の細緻な達成度に瞠目した。冥界と現世を揺らめく彼女が駄々っ子悪魔をなだめたしなめ唯一の心残りの黒木の行く末を見定め安堵する。何という高潔な人生の全うだろうか。ただラスト数分は脳内消去した。 (けにろん) | [投票(4)] |
★5 | 黒木華とエキストラの功績。90/100 [review] (たろ) | [投票(1)] |
★3 | 原爆落下シーンの描写に驚き(溶けるインク瓶からのぐちゃぐちゃ)。そこだけ★4。脚本が昭和映画の体。役者がふたり画面にいるのにそれぞれがひとり芝居をしているかのような説明台詞が多く、古臭い感じがした。 [review] (IN4MATION) | [投票] |
★4 | やはり山田洋次、いまだ演出は健在なり。吉永、二宮、黒木そして加藤を布陣してこれ以上ない演劇的世界を構築する。当時の時代考証にも執念を持ち、戦争そのものを暗く深い所より引っ張り出し、露呈させる試みは一応成功したか。 [review] (セント) | [投票] |
★3 | 爆心下の有様を定常的に観測することで無批評性という洗練の極限に達した精神が、最後には正視に耐えられない悪趣味なまでに絢爛とした画面を構成してしまう。さまざまな文法がただ混濁するだけではなく性質の振れ幅も巨大で戸惑うのである。 [review] (disjunctive) | [投票(2)] |