「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
アレクサンドル・ネフスキー(1938/露) |
見渡す限り何もない氷上。画面の面積を広く占めすぎる空。戦闘は全き抽象空間で繰り広げられる。その抽象性は両軍の量とアクションを強調するとともに空間の不変性を約束する(かのように錯覚させる)。ゆえに氷が割れるシーンの驚きとは、映画が不意にその不変性を裏切ることの驚きだ。映画が捉えるべき瞬間とはこの類のものだろう。 (3819695) | [投票] | |
全編を通じて一定に低く設定される地平線の位置。空は戦闘も恋愛もすべてを見ている。 [review] (ジェリー) | [投票(2)] | |
来るべき独ソ戦の勝利に向けて全編に横溢する臆面もないスターリニズム。しかし「実用」ならば「実用」に徹して呉れた方がまだ良かった。ただでさえ陳腐な三角関係のメロドラマを、慣れないトーキーで撮ってる箇所は、怖ろしくテンポが悪く詰まらない。 [review] (町田) | [投票] |