「ジャン・リュック・ゴダール」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
WANDA/ワンダ(1970/米) |
冒頭は採石場かと思ったが、炭鉱か。左にパンニングするショット。続いて小屋。中に幼児と母親。ぐずる赤ちゃん。ソファに寝ているワンダが唐突に登場し、「私がいると機嫌が悪い」と云う。圧倒的な疎外感の定着。こゝは、お姉さんの家か。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] | |
行き場ない焦燥や出口ない孤独や耐え難い抑圧を吐露しフィルムに焼き付けることが彼女にとり救いとなったなら幸いだが、素晴らしいのは飽くまで客体化できる醒めた視線と低予算がもたらした即物的フォルムが獲得できている点。ラストの詠嘆は哀しくも厳しい。 (けにろん) | [投票(1)] |