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シリル・ロイの映画ファンのコメント

エンター・ザ・ボイド(2009/仏=独=伊)が好きな人ファンを表示する

エンター・ザ・ボイド(2009/仏=独=伊)************

★5視覚への侵入。おそらく現時点で唯一の映画のサイバーパンクにして、確実に映画の水準を上げる作品。映像とはこういうストーリーテリングができるのか、と驚く。"first-person"に閉塞することで時空間に遍在する(偽りの)"third-person"。(2011.10.8) [review] (HW)[投票(3)]
★5執拗に「愛」に言及し遡及される時間軸の彼方に現れる俯瞰的境地。完全に『アレックス』の焼き直しだが、東洋的「輪廻転生」観に依拠し精子君の頑張りまで描くノエは矢張りお茶目である。延々と揺らめくカメラが写し出す異界の都市。完膚無き圧倒的景観。 (けにろん)[投票(1)]
★4知覚の機械装置たるカメラでこそ実現し得る、身体性と超越論的領野の境。『潜水服は蝶の夢を見る』張りの主観ショットであるが故のトリップ感。純粋意識のマザーファッカー。 [review] (煽尼采)[投票(4)]
★4冒頭のクレジットが秀逸。こんなに何国語も重層的に、しかもサイケに映画の扉を開けてくれるノエはひょっとしたら心優しい人なのではあるまいか、と誤解させてくれるほど見ていてワクワクする導入部だ。 [review] (セント)[投票(2)]
★3カメラ・オペレータの甚大な労苦が偲ばれるギャスパー・ノエの『あにいもうと』。大変に無茶苦茶をやっているように見えて、それがほぼ理解の範疇にほどよく収まってしまうのはこれが実験的映画だからである。「実験」とは理性の振舞いのみが存在を許される場にほかならない。きわめて合理的なPOV実験映画。 [review] (3819695)[投票(4)]
★3映画とは誠実な嘘でるあるという実証。あるいは映像による強姦。そもそも、この視線の持ち主(死者)に自我は存在するのだろうか。答えは分らない、が視線はノエの強固な意志そのものであり、我々は強制的かつ巧妙に自由を剥奪されその意志のトレースを強要される。 (ぽんしゅう)[投票]
★3「時間軸操作」「POV」「近親者のSEX」といった『アレックス』でみせた監督自身のテーマに東京のけばけばしいネオンの光を被せた言葉通りの「異色作」。アバンギャルドなタイトルバックは文句なくVERYGOOD。あとは…特になし。 (田邉 晴彦)[投票]