[コメント] ゴーストライター(2011/仏=独=英)
ユアンの人選について「英国内の“異邦人”(スコティッシュ)」というルーツに何かしらの意図を符号させようとしたのかどうかはよく知らない。それはともかく、底抜け無邪気な好奇心が人の皮を被って歩いているような、もっと言えば「爽やかな変態臭」をまとった稀有な風貌を正しく使い得た(実は)珍しい映画だと思う。多分『ビッグフィッシュ』以来。監督の職人芸は勿論だが、マクレガーでなければまずこの味は出ない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ラストでユアンが「蒸発」「ゴースト化」するシークエンスだが、彼が「いなかったことにされる」という表現の皮肉な衝撃的簡潔さはまた笑劇的でもある。この黒っぽい「笑劇性」もまた、ユアンの顔面なしにはあり得ないような気がしてくる。
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