[コメント] 男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日(1988/日)
個人的には、シリーズの中で一番、思い入れがある寅さん。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これを見たとき、私は大学の卒業に失敗した時期で、「どうしようかなあ」と漠然と考えていた。なにせ「バブル」にさしかかろうかという社会経済情勢で、今と違い、卒業できなくても働き口に困ることはない時代であった。
それだけに劇中、寅さんが満男に「何のために勉強するのさ?」と聞かれて、「むずかしいことにぶち当たったときに、よく考え、それを解決して生きていくためだ」と答えたのは、グサリときた。
さらに、三田佳子の女医が、過疎地の苦労に耐え切れず迷っていたときに、同僚の医師が、「あなたを必要としているこの地の病院で、むずかしいことがあっても、それを解決して生きていく、という人生に確信がもてませんか。」という台詞にもぐっときてしまった。
その後、私は、人よりだいぶ長いこと大学にいたが、何とか卒業することができた。それでも、困難を解決して生きていく、というのは難しい。
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