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[コメント] 騙し絵の牙(2020/日)

ポスターやトレイラーのイメージと違い、主演が二人の映画だ。しかも、少なくも序盤中盤までは、断然、松岡茉優の映画。ラストは大泉洋が締めるので、主役が二人という印象だが、松岡が締めていたら(編集順を替えていたら)、大泉は主演とは云えないだろう。
ゑぎ

 本作も松岡茉優の新たな代表作と云っていいだろう。全編、魅力的に撮られており、存在感も示すのだが、特に國村隼との飲みでの酔っ払い演技は秀逸だ。全く舌を巻く。正直、このシーンまで、映画として、突出して良いシーンが無いなぁ、と思っていたのだ。今思い返しても、開巻の松岡とシェパードとのクロスカッティングぐらいか(良い部分は)。この後、飛行場でのセスナの離陸カットの演出も驚きがあって良いと思うが、こゝも松岡茉優のシーンだ。

 さて、他の役者についても感じたことを書きます。実は、映画全体の評価として、池田エライザ宮沢氷魚が、もっとカッコよく描かれていたら、年間ベスト級の傑作になっていたかも知れない、と思った。特に池田エライザのぶっ飛んだカッコよさがもっと過剰であれば、全然違っただろう。惜しい。宮沢については、ちゃんと描かれない、と思いながら見たのだが、最終的には納得。それでも、変なキャラで終わっていると思う。あとは、斎藤工も添え物。木村佳乃もつまらない。その点、小林聡美は、ちゃんと一貫性をもって描かれている。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)KEI[*] 緑雨[*] IN4MATION[*] もがみがわ けにろん[*] なつめ[*]

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