[コメント] アマデウス(1984/米)
後半が長すぎるという印象が残る。サリエリのF・マーリー・エイブラハムは確かに鬼気迫る演技だが、しかしこの映画は何と云ってもトム・ハルス演じるモーツァルトの面白さに尽きる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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後半モーツァルトが憔悴してからは途端につまらなくなる。また、サリエリのジェラシーをもっと強烈に描いているのかと思っていたのだが案外そうでもない。要するにこの映画の面白さは天才と凡人の対比という部分であり、凡人の嫉妬と復讐という部分ではない。見る者の殆どがモールァルトに感情移入してしまう作りになっているのだから(実際に感情移入するかどうかは別として)、それならば余計にサリエリのサディスティックな嫉妬を描くべきではないか。その点で物足りなく感じる。映画らしい過剰さが足りないと感じる
ただし、F・マーリー・エイブラハムのラストの笑顔、形容しがたい悲しみに満ちた笑顔は素晴らしい。オスカーはこのラストの笑顔に与えられたとも思えるぐらいだ。これはアカデミー賞映画だ。良くも悪しくも全くアカデミー賞に相応しい映画だ。
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