[コメント] ゴーン・ガール(2014/米)
振り返ってみればB級感漂う驚かせ映画で、『ゾディアック』や『ソーシャル・ネットワーク』のスマートで質感ある構成力はどこに行っちゃったの?という感はあるが、これはこれでフィンチャーの芸の幅広さを示しているのかもしれない。鑑賞中釘付けになっていたのは確か。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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妻帯者にとっては『危険な情事』のグレン・クローズ以来の恐ろしさ(愛人か妻か立場の違いはあるにせよ)を体現したロザムンド・パイクのキャラクタに尽きる。"That's marriage." の一言でまとめられちゃったらねぇ…
が、彼女がどうしてあんなになっちゃったのかは実はあんまりちゃんと描かれていない。"Amazing Amy"(だっけ?)のモデルにされるなど虚飾に満ちた育てられ方の影響でそうなる素養が身につけられ、夫の浮気でプライドが傷つけられ暴発した、という感じなのだろうが。そのへんの描き込みにはあまりこだわらず、見るからにダメ男(を見事に演じた)ベン・アフレックの造形との合わせ技で強引に勢いで納得させる手法は案外正解なのかもしれない。
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