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[コメント] リトル・ダンサー(2000/英)

ビリーのダンスへの一途な思いには理由なんてない。そして、息子の才能と夢を不器用に支える父親の愛情にも。
ろびんますく

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ビリーがはじめて父にダンスを見せ、自分のダンスへのありったけの思いをぶつけるシーン(あれほど情熱的なダンスで自分を表現できるジェイミー・ベルにはただただ驚嘆)。

その思いを父親が痛いほどに理解して、息子の夢の実現のためにあれだけ反対していたスト破りをしようとするシーン。

その後はもう、あの町の一住民になって、ただ父子を応援していた。

そこにあるのは理屈を超えた思い。ビリーの理屈なんてないダンスへの情熱と、それを不器用だが無条件に支えようとする父親の愛情。それは、あの面接での受け答えでも伝わってくる。

そして最後、父親に自分の夢の実現をみせようとするときのビリーの表情、息子の思いの結実を確かめようとする父親の表情。

随分と喧嘩したが、常に自分を無条件で支えてくれ、最近久しぶりに会ったらずいぶん老けたなと感じた自分の親父の表情が重なり、涙が溢れた。

(評価:★5)

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