エイリアン圧勝！これはおいらの解釈なんですがね。

普通に見れば引き分け〜って感じかな。プレデターが生き残ったけどチェストバスターのニューボーンがシャーッ！そりゃ〜気が付きゃスタンディングオベーションですよ。サイッコ〜のエンディングですな。

根っからのエイリアン好きなおいらは当然の公開初日観賞。思った以上の客入りにこっちが嬉しくなりました。だってこの映画を待ってた人がこんなにいたなんて！隣なんか６０代の夫婦だよ。なんだか抱きしめたくなりましたよオバチャンを。

いや不満はイッパイです。エイリアンを狩るのが成人の儀式？ふさけるんじゃないわよっ、このブサイク星人め！そのお面は温度探知機能の為なんかじゃなくてブサイク面を隠すためなんでしょ？ジェイソンと理由は一緒なんでしょ？最後お面を取るのは「こんなブサイクな僕ですが、友達になってくれますか？」でしょ？そんな狩ってばかりで友達もいないんでしょ？さみしいんだね、きっと。

そのてん、うちのエイリアンちゃんってば違うね。二枚目ですからね。あのスタイリッシュで卑猥な後頭部、大きなお口に小さなお口。かっこ良過ぎるよ。それに誰かさんみたいに無駄な思考が無いから、さみしさだって無いもの。ただ本能のままに、捕獲、寄生、シャー！捕獲、寄生、シャー！・・・そら、おっそろしいバケモノですよ。

最初のクイーンの扱いでカチーンときたよね。もう物扱い。ひどい侮辱だ。べルトコンベアーあるし、工場じゃんか。ところがどっこい始まったら最初一匹で二人倒したでしょ？もう〜嬉しかったね。ユナイテッドがアーセナルに勝ったくらい嬉しかったよ。あいつらも巣に連れ帰ってシャーの餌食にしたのかな？勢い余ってがっついちゃったからなぁ。ネバネバに包まれて、意識が戻った頃にはチェストバスターがシャーッ！ってのを見たかったなぁ。

まあプレデターも嫌いじゃないんですよ。ただエイリアンの敵はおいらの敵だからね。人間だって敵さね。いや、ただ寄生させる為の生物でしかないね。その程度の価値ですよ。プレデターも人間も。

良かったのは、プレデターは人間と手を組んじゃったじゃない？くっだらない思考なんかあるばっかりに。でもエイリアンはそんな事なく最後まで敵だった所よね。 モンスターってのは非情で冷酷じゃなきゃイカンのですよ。どんなに知的でも感情なんてのは持ち合わせちゃイカンのです。ただただ本能のままに生きるのです。

観てる側も「プレデターガンバレ！」ってなってたでしょ。そんなプレデターがカッコ悪い。応援されちゃってどうすんだっつーのよ。お前はそれでも悪役か。そんなんじゃこの先、食っていけないよ？どうやって稼ぐのさ。ヒーロー転身か？その見てくれで？ちょっと厳しいんじゃないの〜？

憎きバケモノだから良いのですよ。だって目の前にあらわれたらエイリアンのがイヤだもんね。プレデターはちゃんと話せば、もしくは一生懸命戦えば許してくれちゃうもん。なんかしら武器だってくれるよ。ちょっとお得だよ。でもエイリアンだったらどうしようもないもんね。ガンバル前に小さいお口でクチャッとされてオ・シ・マ・イ・ヨ。

そう考えるとこの対決、「戦い」の「強さ」ならばプレデターの勝ちかもしれないが「クリーチャー」としての「価値」ならば圧倒的にエイリアンの勝ちなのです。それこそがバケモノにとって一番大切な物なのです。まさに圧勝ですな。恐怖映画に出てくるバケモノＮＯ．１はエイリアンで決まりだよ！

・・・でもホントは「戦い」でも勝って欲しかったんだけどなぁ。相手武器もってるもんなぁ。そりゃ負けるよなぁ。・・・悔しいなぁ。