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[コメント] 鬼が来た!(2000/中国)

観賞後の混乱は名作の証。
マッツァ

「観賞後の混乱は名作の証」が信条の自分にとって、『鬼が来た!』は紛れもない名作。映画館を後にした帰り道、一緒に観た友人と意見を述べ合おうにも何を言って良いものか全く分からず黙りっぱなしで、隣で喋る友人に相槌を打つのが精一杯だった。日本兵の描き方には感嘆し、モノクロの美しさ役者の持つ力とそれを最大限に引き出した演出、そして何より笑いの質の高さと展開の妙に圧倒された。ではなぜに4点なのか?5点を付ける気になれないのか?コメンテーター諸氏の仰る通りこの映画には人間の「狂気」が描かれているのだろう。殺戮シーンのBGMとカメラの異常なブレなんか狂気以外の何ものでもない。しかし、それが私には分からないし分かったふりもしたくない。戦争について知識として知っていても当時の空気を知らない私にとってこの「狂気」を肌で実感するのは難しい。

もしこの映画を祖父が観たとしたらどのように感じるのだろう。とても気になる。

(評価:★4)

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